第六百四十九話 姿を見せない
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第六百四十九話 姿を見せない
トルコは十万の大軍でワラキアに攻め入りました、対するワラキアはどう出しても二万位の兵力です。
それでトルコ軍は皆思いました。
「今回も勝てるな」
「ああ、この数だからな」
「イスタンプールの時と同じだ」
「絶対に勝てるぞ」
こう思っていましたが。
トルコは上司の人に言いました。
「もう戦争になってもいい頃だよな」
「そうだな、敵の領土深くに入ったからな」
上司の人も言います。
「それならな」
「ちょっとおかしくねえか?」
「相手はとんでもない男だ」
上司の人はこうも言いました。
「使者を送ったが」
「ターバンに怒ってな」
「ああしたことをする男だしな」
「何をするかわからねえぜ」
「警戒が必要か」
そうこうお話している間もトルコ軍は姿を見せません、そうしてトルコはワラキアの中を進んでいくのでした。
第六百四十九話 完
2020・8・1
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