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俺、リア充を守ります。
第11話「I'm a テイルイエロー!!」
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を傷つけたくない……己の正義に反したくない。単純にそれだけなのに、そこに恐怖心が入って来たらこうしてウジウジしている始末だ。

『お前なぁ……せめて、弟子の初陣くらい見てやったらどうだ?』

「初陣……ってお前、まさか!?」

『はーい、この映像は現場から生中継でお送りいたしまーす』

 画面を見ると、どこのカメラからなのか、現在出現しているエレメリアンの映像が表示されていた。そして、間もなくツインテイルズが現れる。しかもテイルレッド、テイルブルーに加えて、黄色いテイルギアに身を包んだ、重装甲装備の戦士がいた。

「あれ慧理那か!?」

『どうもそうらしいな……見ないうちに随分と成長したもんだ……』

「いや、何その親戚のおじちゃんみたいな反応」

 胸、両肩、腕、腰、両脚を覆う面積の広い重装甲に、背中に背負った巨大な補助ブースターっぽいパーツが二本。ぱっと見防御力重視に見えるが、レッドやブルーのギアと構造には大差ない筈だから、身体はフォトンベイルで守られているはずだし、装甲を厚くする必要はない筈だ。

 だとすれば、考えられるのは……重火力タイプ!

『む?見慣れない顔だが……何者だお前は!?』

 牛のような外見のエレメリアンが、慧理那を指さし叫ぶ。

『第四のツインテイルズ!テイルイエロー、参上ですわ!!』

 トゥアールに『第五の』だと突っ込まれながらも、名乗りを上げ、ポーズを決める慧理那。

『テイルイエローだと!?テイルドラゴンはどうした?見当たらんが……』

『……テイルドラゴンは来ません。わたくしが、彼の代わりに戦います!!』

 少しの間、イエローの表情は少し曇ったように見えた。だが、その曇りもすぐに消え失せ、その目には熱い闘志が宿っていた。

「さて……俺にあそこまで言ったんだ。お手並み拝見と行こうか、かわいい新人さん」
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