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神機楼戦記オクトメディウム
【あとがき】
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な作品ですが、それでも群像劇としては恐らくワザとおざなりに作っただろうと思われる事です。東方キャラ自体はこれでもかという程濃く仕上がっていますが、肝心の『儚月抄での描写』は薄くなっていましたから。
 それで、自分ならば濃厚な群像劇を書こうと思った訳なのですが、それは恐らくZUN氏の思惑通りなのでしょうね。
 最後はビーストサーガの存在です。このアニメは群像劇を非常に丁寧に描写しており、かつ各味方登場人物全員に強力な信念を持たされていて、非常に見応えがありました。
 しかし、このアニメはTV放送が打ち切られるという憂き事態になった経緯があります(ネット配信で完結はしていますが)。その事がショックとなった事が遠因で私は小説を書くスキルがいつの間にか目覚めていたのと同時に、いつかビーストサーガのような濃厚な群像劇作品を書かなければ打ち切りにより生まれた心の隙間は埋められないだろという意気込みが生まれていました。
 それが、この神機楼戦記を完成させる事である程度解消されたように思えます。感無量ですね。

 最後に群像劇を書き終えた者としてのアドバイスです。あくまで参考までに。
 群像劇に必要なのは、各場面で主役を張る人物達の人物描写や信念などを色濃く用意しておく事ですね。孫悟空のような明確で強力な一個体の主人公を用意しない訳ですから、それぞれの場面で動くキャラ全ての基盤がしっかりしていなければなりません。
 後、個人的には複数の勢力の動向を逐一映り変えて描写するというのタイプは好きではありません。これをやられると、一勢力での気になる展開が途中で中断されてモヤッとした気分になったのを何度も経験しています。
 なので、勢力Aを書き終えたら、その後時間を遡ったりして勢力Bはその時どうしていたかという表現が私は好きです。丸山くがね氏の快作である『オーバーロード』が代表例ですね。
 このように、群像劇は使いこなすと不要なインターバルを挟まずにめまぐるしい展開を次々に打ち出せるのが魅力ですね。果たして私はそれを活かし切れていたかは読者様の判断に委ねます。
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