暁 〜小説投稿サイト〜
竜のもうひとつの瞳
第十三章〜片倉の鬼子〜
第六十七話
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 奥州に戻ってすぐ、政宗様の六爪の修復をする為に町へと向かった。
奥州にも政宗様の六爪を鍛えられるほどの名工がちゃんといて、小十郎の黒龍もそこでセットで作ってもらっていたりする。
ちなみに奪われたまま行方不明になっている私の刀も、ここで作って貰ってるわけなんだけど……
そういやアレ、結局どうなっちゃったのかしら。やっぱり無くなっちゃったのかなぁ……。

 それはともかく、今政宗様を筆頭に私と小十郎、そしてお市が六爪を持って馬を走らせている。
お市は連れてくるつもりは無かったんだけども着いて行くって聞かないし、
無理に置いておこうとすると黒い手に運ばれて結構なスピードで追って来るから、置いておくわけにもいかなくって渋々連れて来てる。
懐かれたんだかどうなんだか知らないけど、何処でもべったりくっ付いてるもんだから、政宗様や小十郎がいい顔しないのが困るところだ。

 「何でそいつ引き取ってきたんだよ」

 「政宗様ったら、お市に妬かないで下さいよ。
どうせ政宗様だって、そのうち余所の女引っ掛けてそっちこっちに子作りするようになるんですから、
これくらい多めに見て下さいよ」

 「なっ……そんなことするか!!」

 史実の政宗様は、結構節操なしにあっちこっちに子作りしてたってあったけどなぁ……
あ、でも、それって割合歳いってからの話だし、今はまだそういう気がないのかな?
それともBASARAの世界だから同じにはならないのかしら。

 まぁ、男なんて女泣かしてナンボのところがありますからね。
現代でそんなんやったら報復が怖いけど、この時代は男尊女卑が結構当たり前に行われてるからさ。

 ……いやでも、この政宗様が色に狂っても何かやだな。
俺とhotでcoolなpartyをしようぜ、なんて言って両手に女抱えて侍らすようになっても……
いや、想像つかないこともないけど何かね。何処で育て方間違ったんだろうって気になっちゃうし。

 史実といえば、確か小十郎の子供(男の子)と結構なラブラブっぷりを見せるとか何とか。うーん、節操ねぇな、やっぱり。

 「……何だ、その疑わしいって目はよ」

 「若いうちに遊んでおかないと、変な歳になって箍が外れたように暴走するんじゃなかろうかと」

 「だからしねぇって言ってんだろうが!!」

 ホントかよ……まぁ、うちの小十郎だって若い頃、っていうか思春期は荒れてたしね。
何処で何をやってたかは知らないけどもさぁ、女に走ってたりもしたんじゃないだろうかね。
でも、姉と私に絶対服従のスタンスは変わらなかったけどさ。

 「小十郎みたいに若い頃は遊んでおいた方がいいですよ〜?
小十郎だって思春期の頃は荒れて、悪い遊びばーっかりやってたんですから」

 そんなこ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ