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オズのケーキ
第三幕その一

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               第三幕  フェアリーの女の子
 クッキー達は山登りの後は黄色い煉瓦の道に戻ってそのうえでクマセンターに向かいました、その途中で。
 リンキティンク王は他の皆にうきうきとした足取りで先に進みつつ言いました。
「何かこうしているだけでのう」
「気分がよくなってですね」
「うむ、先に先にとな」
 こうクッキーにも答えます。
「行きたくなるわ」
「それでは」
「このことを歌うか」
 こう言うのでした。
「是非な」
「そうですね、歌って」
 是非にと言うのでした。
「踊って」
「また一曲作るか」
「王様今回の旅は随分作曲されますね」
 王子はリンキティンク王にこうも言いました。
「随分と」
「うむ、機嫌がよいからのう」
「作詞作曲もですね」
「気が上向いておってな」 
 それでというのです。
「ついついな」
「先に先にと進みながら」
「それで、ですね」
「歌もな」
「作詞作曲されてますね」
「そうじゃ」
 こう王子に答えてです、そのうえで。
 早速また歌を歌って踊って動画にもあげました、その後でリンキティンク王は皆に御ドリ続けながら言いました。
「ほっほっほ、あまりにも楽しい旅でのう」
「歌も踊りもだね」
「進むわ」
「そうなんですね」
「そうじゃ、ただな」
「ただ?」
「一つ思うことは」
 そのことはとです、クッキーにもお話しました。
「オズの国の旅じゃ」
「だからですか」
「何かあるとな」
 その様にというのです。
「思うが」
「そう言ったら何かがあることがね」
 まさにとです、カエルマンが言ってきました。
「それがね」
「オズの国の旅だのう」
「言わなくても何かあるしね」
「楽しいことがのう」
「だからだね」
「今回もな」
 まさにというのです。
「楽しみじゃ」
「そしてそのことについても」
「何か起こったら」
 その時はというのです。
「歌って踊るぞ」
「そうするね」
「その時も楽しみじゃ」
「ではまず楽しみの一つに」
 ここで、でした。クッキーは。
 手にしているバスケットからあるものを出してきました、それは一体どういったものかといいますと。
 クッキーでした、クッキーはそれを出してリンキティンク王にお話しました。
「如何ですか?」
「おお、お菓子か」
「はい、クッキーです」
「そういえばクッキーさんはお菓子作りが得意だったな」
「いつも作っています」
 笑顔で、です。クッキーはリンキティンク王に答えました。
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