入部編
2話 ビックリしたよー??????
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項垂れる芳野を珠姫が嗜める。
「三輪さん、ごめんね??????」
芳乃は正美の手をとり、捨てられた仔犬の様な表情で見つめ謝った。
「うぅ??????」
正美もあざといところがあるが、今の芳乃には敵わない。
「はぁ。分かった。でも、本当に野球部に入るつもりはないの」
「えー、どうして?」
正美が再度、断りの言葉を口にすると、詠深は未練がましく言う。
「そんなに真剣に野球をするつもりは無いの。気楽に
草野球をしたいんだ」
正美は過去にも使ったことのある断り文句を使った。
「こんなにしっかり体のケアしてるのに?」
実際に正美の筋肉を触った芳乃は疑問を口にする。彼女には、正美の筋肉がそう簡単に作れるものでは無いことが分かっていた。
「それは??????ただの習慣だよ」
上手い言葉が見付からなかった正美は言葉を濁す。
腑に落ちなさ気な二人を珠姫は宥めた。
「まあまあ、二人とも。三輪さんも見るだけでも来てみてよ」
「はぁ。まあ、それじゃあ見るだけね」
「やったー。タマちゃんナイス!」
詠深は喜びのあまり、珠姫に抱き着く。
「見るだけっ。見るだけだからね!」
はしゃぐ詠深に正美は念を押す。
「分かってますって。それじゃあ、また放課後ねー」
白菊と稜を残し、野球部の面々は正美の白菊の教室を後にした。
「あの??????ごめんね」
「ほんとだよー。何か凄く疲れたー」
白菊がお詫びの言葉を口にすると、正美は再びぐったりと突っ伏す。
「いやいや、あの反応は予想外だって」
稜が真顔で突っ込みを入れた。
正美はジーッと白菊のことを見つめる。
「あの??????どうしました?」
「大村さん、本当にヤクザの娘じゃないよね?」
「違いますっ!!」
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