第六百三十三話 大砲はある
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第六百三十三話 大砲はある
トルコは持って来た大砲を見て言いました。
「これだけのものがあればな」
「はい、あの城壁もですね」
「若しかしますと」
「若しかすると、なんだよな」
こうイエニチェリの人達に言いました。
「これがな」
「大砲は強力ですが」
「それでもですね」
「相手が相手ですから」
「これを以てしても」
「特大のすげえ威力のだけれどな」
そうした大砲を持って来たのです。
「さて、どうなるか」
「十万の大軍に大砲」
「そして海軍も動員しましたが」
「相手も必死ですし」
「苦戦しますね」
「それは免れないぜ」
トルコはこのことは確信していました。
「絶対にな」
「そうですね」
大砲も持ってきました、当時は高価で威力絶大の秘密兵器でした。ですがその切り札を以てしてもと思われていたのです。
第六百三十三話 完
2020・7・24
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