暁 〜小説投稿サイト〜
SAO−銀ノ月−
第番外話
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言葉を吐き続けるリズだったが、背中をさすっている俺の反応を見ると、しだいに落ち着いて来たようだ。

「もう良いわ……あんたが何も感じてないのがショックだけど……」

 まさかフルダイブ空間に来てまで通じるとは、酷く咳き込んだ時の世界共通の対処方法たる背中さすり万歳。
まさか、茅場がわざわざ設定したのだろうか……?

「……落ち着けあたし……そういえばさ、ショウキはなんで、このバトルロイヤルに出るの?」

「……まあ、賞品が気になったからかな。ヒースクリフは何考えてるかわからないぶん、結構気になる」

 言ってしまえば知的好奇心だ、と言葉の最後に繋げると、昨日になってまた新しく配布された、新情報が書いてある方のプリントを広げた。

 【バトル・ロワイアルへの諸君の多数のエントリーに感謝する。戦闘は半減決着モードで行われるが、死亡者を出す可能性を極力減らすため、最高レベル帯の以外の者のエントリーは認めないこととした。結果、バトル・ロワイアルへの参加人数は十二人となる】

 ……俺は最高レベル帯ではないどころか、そもそも自分の詳細なレベルさえ不明なのだが……まあ、この参加証明証代わりになる《エントリーカード》を血盟騎士団の連中から貰ったのだ、ヒースクリフが何かしたのかは知らないが、とにかく俺の参加は認められたのだろう。

 だったらそれで良い、と思うことにして、次の詳細なルールに目を通すことにした。

 《規則》
 一、回復結晶、転移結晶の使用を禁ずる。解毒結晶二つ以上の使用を禁ずる。解毒結晶二つ以上の使用、又は回復結晶及び転移結晶のいずれかの使用が認められた場合、使用対象を敗戦扱いとする。ポーションの使用は制限しない。
 二、HP半減を以ってプレイヤーの敗戦とする。HPが半減したプレイヤーは速やかに競技場を後にすること。HP半減を告げるアナウンスを無視し30秒以上競技場内にとどまった場合、棄権扱いとする。
 三、隠蔽(ハイディング)スキルの使用を認める。
 四、使い魔の参加を認める。
 五、試合は二段階で行われる。A〜Dの各ブロックでの対戦の優勝者が決勝戦の参加権を持つ。
 六、決勝戦で最後までHPを半分以上保っていたプレイヤーを優勝とする。
 七、賞品及び賞金の権利は決勝戦参加者のみに与えられる。決勝戦に参加しなかったプレイヤーは賞品・賞金を受け取ることはできない。
 八、本来ソードアート・オンラインでは多人数参加の試合は定義されていない。また、規則にもとづいて失格者は即座に敗戦扱いとする必要があるため、普通のデュエルは利用できない。よって今回は特殊な方法を用いることとなった。プレイヤーは当日会場で発表される方法に従ってデュエルを受諾し試合を行うこと。デュエル申請を拒んだ場合、棄権扱いとする。
※規則の追加・変更
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