暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第五十九話 先輩と神戸でその二十

[8]前話 [2]次話
「お蕎麦とか主食らしいんですよ」
「関東はお蕎麦よね」
「ざるそばとか」
「おうどんじゃないのよね」
「はい、それでおかずには」
「ならないのよね」
「関西じゃおうどんおかずですけれど」
 私もおうどんでご飯を食べることがあります。
「あともんじゃですね」
「あれ美味しいのかしら」
「どうでしょうか。というかお好み焼きが」
 私はこちらも大好きですが。
「メジャーじゃないんですよね」
「あちらはもんじゃだからね」
「たこ焼きもあちこちになくて」
 たこ焼き屋さんがです。
「こっちと全然違うみたいですね」
「お好み焼き定食ないのね」
「勿論焼きそば定食も」
「じゃあモダン焼きも」
 先輩は焼きそばを食べつつ言いました。
「ないのね」
「そうみたいですね」
「それはね」
 先輩は眉を少し曇らせました、そうして私に言いました。
「残念ね」
「先輩モダン焼きお好きですか」
「ええ、広島風でも入れるわね」
「広島焼きでも」
「ええ、あそこは生地と生地の間にね」
「入れますね、確かに」
「それがないのね」
「あっちではそもそもお好み焼き自体がメジャーじゃないですから」
「食文化の違いね」
「そうですね、しかも物価高いみたいですよ」
 私は担々麺を食べながら先輩に応えました。
「あっちは」
「余計によくないわね」
「関東、特に東京は」
「私住めないかも知れないわね」
「私は絶対に無理だと思います」
 自分で確信しています。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ