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新ヘタリア学園
第六百二十六話  厚遇されていた

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第六百二十六話  厚遇されていた
 バヤジィト三世は捕虜になりました、ですがティムールさんはこの人を一体どの様にしたかといいますと。
「戦いぶりに感動したせいかな」
「厚遇されたのですね」
「おう、モンゴルって戦士だからな」
 まさに国民皆兵の国でした。
「男は全員狩りして遊牧してな」
「いざとなれば戦っていましたね」
「普段から馬乗って弓使ってたからな」
 生活自体が軍事訓練だったのです。
「そうしたお国柄でな」
「戦士の心があったので」
「立派な戦いだったからな」
 バヤジィト三世のそれはです。
「ティムールさんえらく気に入ってな」
「厚遇されたのですね」
「そうだったんだよ」
 酷い扱いを受けたかと思えばです。
「何かとな」
「そのことはいいことですね」
「とはいっても俺あの時は本当に参ったけれどな」
 そこから再建まで大変でした、そのことも思い出しながらそのうえで日本にお話するトルコでした。


第六百二十六話   完


                     2020・7・20
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