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MOONDREAMER:第二章〜
第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第38話 外界っ子バトル:後編
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手を早苗に変える。
「早苗、もう貴方には心配はいらないみたいね。今の戦いで貴方は幻想郷を自分から楽しもうとしている事が分かりましたから」
「あ、はい、ありがとうございます」
 依姫に言われて、早苗は照れ臭くなってはにかむ。
 そこに諏訪子が入って来る。
「そりゃあもう、今の早苗は一言で表すと『幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね』だからね〜」
「も、もう守矢樣ってば〜」
 と、こちらでもやんややんやとしたやり取りが起こるのであった。
 最後に依姫は勇美へと向き合う。
「勇美、貴方もどんどん幻想郷に溶け混んでいるようで何よりね」
 依姫は負けた勇美も労う事を忘れてはいなかったのだ。勇美は嬉しくなり笑顔で返事をする。
「はいっ!」

◇ ◇ ◇

 そしてその夜、勇美と依姫は休憩室で談笑をしていた。
 その最中、勇美は気になっている事を口に出す。
「それにしても依姫さん、今日あの人達に遭ってから何だか気分が良さそうですね」
「分かりますか」
 知らず知らずの内に表に出ていたか。依姫はそう思いつつも続ける。
「あの神々の内の一柱、八坂神奈子は荒ぶる神故に月に危険を及ぼし兼ねないと、私達月人の都合で地上に縛り付けているのよ。
 だから、あの御方とその家族とも言うべき者達が幸せに暮らしているかいつか見ておきたいと思っていたの」
「そうだったんですか」
 依姫の説明を受け、勇美はしみじみと相槌を打ちながら思う。
 やはりこの人は律儀なんだなと。
 そして、そんな人の元で精進出来る切っ掛けを手に入れた自分も幸せであると噛み締めるのだった。
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