第91話
[12/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の風”………!まさか、ギュランドロスさんがこれ程の凄まじい”風”を纏っていたなんて……!?」
「――――――気をしっかり持ちなさい!でなければ、”落ちる”わよ!?」
「この凄まじい闘気……”本気”を出した団長すらも比べ物にならないくらい圧倒的過ぎる………!」
そして獰猛な笑みを浮かべたギュランドロスに視線を向けられたアリサ達がそれぞれ巨大な獣に喰い殺されるかのような幻覚を見た事で身体が本能的に”勝てない”と判断して無意識に身体を震わせている中エリオットは悲鳴を上げ、アリサは呻き声を上げ、ガイウスは苦しそうな表情を浮かべてギュランドロスを見つめ、サラは厳しい表情でアリサ達を叱咤し、アリサ達同様ギュランドロスがさらけ出す凄まじいプレッシャーに圧されたフィーは表情を歪めてギュランドロスを見つめ
「これがクロスベル双皇帝の片翼の”覇王の風格”ですか………」
「ギュランドロス陛下が好敵手と認定しているヴァイスハイト陛下も間違いなくギュランドロス陛下と同じ”器”の持ち主なのでしょうね……」
「し、信じられませんわ……まさか”人”の身でありながらマスターに届くかもしれない”気”をさらけ出すなんて……」
「ふふっ、ヴァイスラント決起軍とメンフィル・クロスベル連合との協力関係を結ぶ事を含めた様々な交渉の時の相手は”覇王の風格”を抑えたヴァイスハイト陛下とルイーネ皇妃陛下で本当に助かりましたわ。あれ程の凄まじい覇気を直接向けられれば、オーレリア将軍はともかく私ではその場で意識を保つ事すら厳しかったでしょうね。」
その様子を見守っていたオリエは重々しい口調で呟き、クルトは複雑そうな表情で推測し、デュバリィは信じられない表情でギュランドロスを見つめ、ミュゼは苦笑していた。
「うふふ、”六銃士”によって建国されたクロスベルと組んだ事はメンフィルにとって”あらゆる意味”でよかったと証明されたわね。」
「そうね………少なくても二人が存命中の間、クロスベルはかつて小国から帝国へと膨れ上がったメンフィルのように繁栄し、ゼムリア大陸史上最大の国家へと成長するでしょうね……」
「………まあ、問題は二人の跡を継ぐ者達がどのような存在になるかだろうな。」
意味ありげな笑みを浮かべたレンの推測にプリネは複雑そうな表情で同意し、リウイは静かな表情で呟いた。
「―――――そこまでじゃ!ギュランドロス王よ、この者達はまだ成人もしていない上この場には病み上がりの者もおる。そのような者達に対して”覇王の風格”をぶつける等、幾ら何でも”真なる王者”を名乗る者として相応しくないのではないか?」
その時ローゼリアが制止の声を上げて真剣な表情でギュランドロスを見つめて指摘し
「おっと、俺としたことが懐かしい話を
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ