第六百六話 マムルーク
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第六百六話 マムルーク
バイバルスさんはマムルーク出身でした、トルコは日本にそのマムルークについて親しくお話しました。
「奴隷だったんでい」
「そうでしたね」
「それを買ってな」
そうしてというのです。
「戦士にしたものでい」
「それがマムルークですね」
「奴隷でも改宗したらな」
イスラム教ではです。
「もう同じムスリムだからな」
「問題ないですね」
「ああ、奴隷じゃなくなるんでい」
当時のイスラム社会はそうでした。
「それで徹底的に教育して鍛えてな」
「立派な戦士としましたね」
「これが強くてな」
トルコは日本に微笑みながらお話しました。
「俺もオスマン朝の前は持ってたぜ」
「当時のイスラム社会の重要な戦力だったので」
「言うなら騎士や武士と同じものだったんだよ」
そうだったというのです、奴隷出身ということから誤解もありますが当時のイスラム社会のことから考えていくと面白いものがあります。
第六百六話 完
2020・7・10
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