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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第二百七十六話 香織さんとの距離その十

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「それでその中で真珠湾攻撃の日があって」
「第二次世界大戦のはじまりね」
「日本にとってのね」
 正確に言うと太平洋戦争だ、第二次世界大戦自体は一九三九年のドイツ軍のポーランド侵攻からはじまっている。
「その日だね」
「そうよね」
「それでその日の後は」 
 期末テストも終わってだ。
「赤穂浪士の討ち入りだね」
「その日ね」
「十四日は」
「考えてみれば討ち入られた人にはいい迷惑ね」
「吉良上野介さんにとってはね」
「いきなり四十七人もお家に押し掛けてきて」
 仇討ちと称して刀や鎖帷子で武装した人達がだ。
「首取られたから」
「本当にいい迷惑だよ」
「そうしたお話よね」
「しかも相手がいきなり切りつけてきたから」
 刀を絶対に抜いてはいけない江戸城の中でだ、江戸時代は江戸市中ですら刀を抜いたら切腹だった。
「そこからはじまったことで」
「四十七人も押し掛けてきて首取られてで」
「本当にいい迷惑だね」
 吉良さんにとってはだ。
「しかもご自身戦ったのにね」
「実はそうらしいわね」
「隠れていなかったよ」
 忠臣蔵ではそうなっているけれどだ。
「それで戦ったのに」
「そこも改竄されて」
「首取られてね」
「浅野さんのお墓の前に持って行かれたのよね」
「考えてみたら酷い話だよ」
 吉良さんの側に立って考えてみるとだ。
「忠臣蔵って」
「そうよね」
「無茶苦茶な話だよ」
「実際物語で色々書かれてるけれど」
 香織さんはここでこう僕に言ってきた。
「浅野さんの奥さんに言い寄ったとか」
「それもないしね」
「ないわよね」
「烏帽子代紋の話も」
 有名なこれもだ。
「実際吉良さんが浅野さんに教えてる筈だから」
「そうしたお役職だったからね」
「こんなのちゃんと言ってないとね」
 それこそだ。
「吉良さんの落ち度になるから」
「言ってるわね」
「あと鰹節の話も」
 贈りもののこともだ。
「あれもね」
「実際浅野家ってお金も贈ってたわね」
「小判もね」
「そうよね」
「これは賄賂じゃなくて贈りものだから」
 所謂付け届けだ。
「当時は礼儀でね」
「贈るのが常識だったのね」
「だから浅野家も贈ってたし」
 吉良さんの方にだ。
「吉良さんも贈る様言わなくてもね」
「よかったのよね」
「絶対に贈ってくれるものだから」
 それが常識だからだ。
「それでね」
「こっちも問題ないわね」
「というか吉良さんて実は凄くいい人だったみたいだし」
 あんな底意地の悪い今だと老害とか言われる様な人ではなかったのだ、本当にこの辺り創作でもやり過ぎだ。
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