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曇天に哭く修羅
第三部
主義主張 2
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無機質。

事実を言ったのみであり、誇りや驕り、傲慢さも感じられなかった


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


(ちょっとは油断しろ! もう一人の俺に代わるわけにはいかないし……)


もう一人の紫闇ならば流れを掴んでくれるだろうことは解っている。

しかし彼は『人との繋がり』など考慮しないし間違っていた頃の紫闇より酷い。

紫闇が瞬崩に自分の信念が正しいと証明するなら力を借りるわけにはいかなかった。


「レイアさんが言ってた力は感じるけどまだ使えないっぽいし『あれ』しかないか」


焔には止められている。

紫闇自身も嫌な予感がする。

だが使わせてもらう。


七門ノ一(ヴィルス=ヨグ)

混沌の解放(ナル・シュタン)

我は虚無の貌に名を刻む(ヴォルグン・ナル・ガシャンナ)

大気よ唸れ(ヴオ・ゾルディス)

時よ止まれ(イルイス・カルラ)

刻む我が名は(ウルグルイ・ゼェム)

風に乗りて、歩む者(イタクァ・ザ・ウェンディゴ)


周囲の時が凍結する。

珀刹怖凍(びゃくせつふとう)】の力だ。

全てが不動。

音が(こだま)することも無い。

ただひたすら静寂の世界。

そんな世界で紫闇は瞬崩に向かう。

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