第五百八十六話 十字軍から
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第五百八十六話 十字軍から
プロイセンは懐かしむ顔でドイツに言いました。
「相棒、俺の出生を知ってるな」
「当然だ、ずっと一緒にいるんだ」
ドイツはこうプロイセンに返しました。
「相棒は元々ドイツ騎士団だったな」
「チュートン騎士団だったこともあるぜ」
「十字軍から生まれたな」
「東方十字軍で活躍したけれどな」
リトアニア等に攻め込みました。
「エルサレムの方にも行ったぜ」
「そうだったな」
「俺にとって十字軍は生まれる理由にもなった大事な話なんだよ」
こうドイツに言います。
「そう思うと感慨があるな」
「そうだな、俺はその時の記憶はないが」
この辺りドイツは曖昧です。
「俺も十字軍に行ったみたいだ」
「赤髭王の時か?何か俺もな」
ドイツだけでなくプロイセンもでした。
「その頃の相棒よく知らねえな」
「どうだったのだ」
ドイツはその頃のことをよく覚えていません、プロイセンもその時の彼のことはです。神聖ローマのことは古い昔のことです。
第五百八十六話 完
2020・6・30
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