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ドリトル先生の競馬
第九幕その八

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「王様、君主としての在り方も」
「それぞれなんだね」
「だからね」
「僕は僕で王国も今の王国だね」
「絶対に明治天皇の様にすればいいか」
「そうでもないからね」
 先生は穏やかな声でお話しました。
「これが」
「明治天皇はあの時代のあの日本の君主であられるんだね」
「そういうことだよ、他の方々もね」
「それぞれの時代のそれぞれの君主であられて」
「それぞれの方だから」
 だからというのです。
「そうしたことを頭に入れて」
「それでなんだね」
「立派な君主になろうね」
「そうしていくよ」
 王子は先生に約束しました、そうして研究室を後にしました。先生は夕方になると動物の皆と一緒にお家に戻りました。
 今日の晩ご飯は焼きそばにキャベツと椎茸のお味噌汁、さっぱの酢漬けといったものでした。海苔もあります。
 そうしたものを食べている時に動物の皆が先生に尋ねました。
「ねえ先生ちょっといい?」
「ホフマン君の乗馬のことだけれど」
「乗馬にいい食べものってあるの?」
「何かね」
「そう言われると」
 先生は焼きそばを食べつつ皆に答えました。
「これといってね」
「ないんだ」
「そうなんだ」
「身体にいいものをたっぷりと」
 先生は皆にお話しました。
「バランスよくだね」
「他のスポーツと同じだね」
「そのことは」
「やっぱり」
「うん、ただレースだから」
 このことからもお話するのでした。
「レース前は炭水化物に切り替えるね」
「動きが速くなるからですね」
 トミーが応えてきました。
「だからですね」
「そうだよ、やっぱりね」
 このことはとです、先生はトミーにも答えました。
「レースだとね」
「どうしても動きが速い方がいいですね」
「身軽になってね」
「だから炭水化物に切り替えるんですね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「それでね、競馬でもね」
「レース前はですね」
「炭水化物に切り替えるんだ」
「そうして競技に挑みますね」
「そうなんだ」
「と、なると」
 ダブダブが言ってきました。
「炒飯とかパスタとか」
「そうしたものよね」
 ガブガブが続きます。
「そうしたものを食べるのね」
「オートミールもだね」
 ホワイティはこちらのお料理を思い出しました。
「炭水化物っていうと」
「日本にもそうしたお料理は多いね」
「主食がご飯だから」
 チープサイドの家族もお話します。
「丼ものね」
「あれが多いね」
「あとおうどんもだね」
 今度は老馬が言いました。
「炭水化物だね」
「お蕎麦だってそうだし」
 こちらはジップが出しました。
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