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愛されなかった者同士
第三章

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「ワンワンワン!」
「ニャア〜〜・・・・・・」
 今にも噛まんばかりだ、猫は怯えていて動けない。
 通りがかる人は誰も助けない、汚い猫なぞ誰もだった。
 だがマイヤーはその猫を見て自然とだった、身体が動き。
 ハスキーにこう言った。
「俺の猫だ、止めてくれるか」
「ワン?」
「いじめないでくれるか」
「クゥ〜〜ン・・・・・・」
 そう言われるとだった、ハスキーは大人しくなり。
 吠えるのを止めた、マイヤーは犬の前で震えているだけの猫を抱き抱えるとそのまま近所の動物病院に連れて行った。
 そうして診てもらうとだった。
「随分弱っていますね」
「そうですか」
「それで全身傷や怪我だらけで」
「危ないですか」
「皮膚病もあります、あと少し遅かったら」
 その時はというのだ。
「危なかったです」
「危なかった、ですか」
「よく今連れて来てくれました」 
 獣医、アジア系の顔立ちの彼はマイヤーに笑顔で答えた。
「後は任せて下さい」
「そうしてくれますか」
「それでこの子は治療の後は」
「俺が飼います」
 ここまで来て他の選択肢はなかった、それでだった。
 マイヤーは猫を治療してもらって退院した時に引き取った、まだ外見は酷いままで治療費はかなりのものだったが彼はそんなことはどうでもよかった。
 猫は雌だったのでジュリエットと名付けそうしてだった。
 一緒に暮らしはじめた、するとだった。
 猫は少しずつ健康的になってきていてだった、それで。
 傷や怪我も治り皮膚病もかなりましになった、幸い持病はなく。
 飼って暫くするとすっかり元気になってだった、マイヤーは自宅に来たスペンサーに笑顔で話した。
「流石に目や耳や尻尾は戻らないけれどな」
「それでもか」
「ああ、この通りだよ」
 スペンサーに自分の横にいるジュリエットを見せて話した。
「元気になったよ」
「皮膚病が酷いって聞いてたけれどな」
「この通りだよ」
 見ればもう毛がない部分は殆どない。
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