暁 〜小説投稿サイト〜
神機楼戦記オクトメディウム
第11話 八雲泉美のガラホな日常
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
て泉美は【文字数カウント】にて執筆を開始していた。
 それも、ガラホの実物のキーを使ってである。スマホでは執筆の際には画面に表示されたタッチパネルのボタンを使わなければならないのだ。故に、長々と小説程の文章を書くにはそれだけで疲労困憊してしまう所なのだ。
 だが、ガラホならば実物のキーを用いるので、その安定感は雲泥の差であるのだった。もし、小説執筆さの快適さでケータイを選ぶという人がいるなら、是非ともガラホをお薦めしておきたい所である。
 ガラホのその性質を利用して、泉美は休憩時間を利用してせっせと小説の執筆をしていったのであった。
 そして、【文字数カウント】で書いたその文章は後でテキストファイルの中にコピーすればいいのだ。そして、それをパソコンやポメラで執筆している本体のテキストデータに投入すればいいだけの事である。
 そして、この休憩時間を用いて泉美が稼いだ文字数は350字程であった。
(まずまずといった所ね……)
 そう泉美が心の中で呟く通り、10分の休憩時間ではこれ位が妥当な所であるのだった。パソコンやポメラならば一時間を用いればうまくすれば3000字は稼げるが、キーボードではないケータイのキーではこれ位が限度なのであった。
 それでも、実物のキーが存在しないスマホよりは格段に書きやすいのであるから、この点には泉美は不満はなかったのであった。
(さて、二時限目に入らないとね)
 そうして、ガラホとしてはそこそこの文字数を稼いだ泉美。次の授業が待っている為に心機一転してそれに備えるのであった。

◇ ◇ ◇

「う〜ん、二時限目も終わった〜♪」
 そう言いながら泉美は軽く間延びをしてみせる。そして、執筆の続きをしてもいいのだが、彼女は今は別にやっておきたい事があるのであった。
(もうすぐ『これ』も読み終わりだからね……)
 そう泉美が示す『これ』とは、太宰治の『人間失格』の事なのだ。
 彼女はボランティアの方々が電子機器で著作権の切れた文学作品を読めるようにと築き上げた『青空文庫』なるものを利用してガラホにてそれを読んでいるのであった。便利な世の中になったね☆
 ちなみに、膨大な量のある青空文庫作品は、『青空文庫 一括ダウンロード』で検索すれば作者毎に全ての作品を一挙にまとめてダウンロード出来て快適なのだ。
 そして、それを読む為に泉美が愛用しているのが【青空読手】なるアプリである。
 青空文庫形式のルビ処理を行ってくれるアプリは沢山あれど、彼女が色々探して快適だと感じたのがそれという訳であった。
 ルビ処理をしてくれる事は勿論、文字も見やすく、加えて背景のグラデーションが非常に綺麗なのも魅力なので、使い心地は良好なのだ。
 そして、ここでもガラホ特有の活躍をしてくれる訳である。スマホでは直接文章が表示さ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ