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ペルソナ3 困惑の鏡像(彼が私で・・・)
中編
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「おっはよー。」と、いつも通りに元気よく声をかけて教室に入る。
教室内にいた人がみんないっせいに注目してきた。数名が「おはよう」と返してくるが、残りはなぜか固まっている。
あれ、またその反応? 朝の挨拶だけで?
私は何が問題なのか、今一つつかみきれずに、首をかしげながら席に着いた。
「どうしたの今朝は。随分、上機嫌じゃない。」
近くにいた友近君が声をかけて来る。
「えっ、別に・・・普通だけど・・・。」
友近君のことはよく知らないのだけど、順平と仲がいいようだ。ひょっとしたら『彼』とも仲がいいのかも。
そういえば、岩崎 理緒といるときに何度か会ったことがある。確か彼は理緒の幼馴染だったはず。しかも実は理緒の片思いの相手なんだよね。理緒は私と同じ部活ということもあって、何度か相談されたこともあるので、私の彼に対するイメージは微妙なものだ。
「今日、また岳羽さんと一緒の登校だったろ?」
ゆかり は朝練に行くとのことで、校門で別れて弓道場に向かった。
でも、それまではずっと一緒に来たのだから、どこかで見られていてもおかしくはない。
「見てたの? まあ、同じ寮に住んでるんだから、電車が一緒になることもあるよ。別に ゆかり だけじゃなくて、他の・・・。」
そこまで聞いた友近君が急にひきつった表情を浮かべる。
「なに?」
「お、お前、今、さらっと『ゆかり』って呼び捨てたろ。なんだその気安さは。二人の仲はそこまで行ってるのか?」
あっ、ヤバ!またやったか。どうしても普段の癖がでちゃうな。
えい、こうなったら反撃してごまかそう。
「何言ってるのさ。君だって岩崎のことを理緒って呼び捨ててるじゃない。そっちこそどうなってるのさ。」
私は勢いよく言い返した。
「えっ・・・あれ? 何で理緒を知ってるの?」
私の予想外の反撃に、友近君がたじろいだ。
驚いたか!こちとら部活仲間で恋愛相談にも乗っている仲だ。せっかくだから、男という立場からひと言っといてやろう。
「同じ部活・・・じゃなくて・・・たまたま君と話してるとこ見かけたんだよ。二人のあの気安さは、ただの仲ではないでしょ。」
「いやあ、理緒とはそういうんじゃなくて、幼馴染で兄弟みたいなもんだから。」
友近君がテレ隠しのように手をパタパタ振りながら笑った。
「でも、結構美人だし、テニス姿もかっこいいのに〜。女性としていいな、とか少しは思わないの?」
「まったくないね〜。理緒ってガキっぽいだろ。ほら、俺はもっと大人っぽい色気のある女性が好みだから・・・。」
あっ、こいつ、なんか腹立つな〜。
まったく、理緒もどこがいいんだ? こんな奴。
「そういうこと言ってると、岩崎に見捨てられるよ。」
私は少しにらみつけて言う。
「いやいや、理緒ならそんな心配いらないよ。・・・それにしても、
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