第五百四十四話 忍者ものも
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第五百四十四話 忍者ものも
イタリアは日本のお話を聞いて織田作之助の小説を読んでいきました、有名な作品を一通り読んで日本に言いました。
「面白い作品も多いね、というか」
「純文学と言うにはですね」
「娯楽的だよね」
「人情ものに入れてもいいですね」
「忍者ものも書いてるんだね」
イタリアはこのことも言いました。
「猿飛佐助とか」
「あの作品も読まれましたか」
「面白かったよ」
この作品について言うのでした。
「如何にも昔の忍者ものって感じでね」
「杉下忠先生を彷彿とさせる様な」
漫画の猿飛佐助を描いていた人です。
「そうした作品だったかと」
「お空飛んだりしてね」
「昔の忍者ものはそうした作品でした」
「織田さんはそれを書いていたんだね」
「そうです、娯楽作家でもありました」
「そうだったね」
「そして仇名は織田作さんです」
織田さんでなくとです、日本はこのことは微笑んで言いました。
第五百四十四話 完
2020・6・9
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