第五百四十二話 そうした作風
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第五百四十二話 そうした作風
イタリアは日本がお話した織田作之助の競馬を読んでみました、そしてその後でこの人の他の作品も読みました。
そのうえで日本にこう言いました。
「大阪を書いていてね」
「舞台は大抵その街ですね」
「やっぱり大阪の人だからだね」
「はい、どうしてもそうなります」
「そうだね、ただね」
イタリアはさらに言いました。
「ストーリーは何か一つの法則があるね」
「放浪しますね」
「そうだよね」
「主人公はお話がはじまって暫くして放浪しだします」
「何かあちこち転々っていう感じで」
「そうしてです」
放浪の果てにです。
「あるところに落ち着く」
「大体そうした展開だね」
「ご自身の経験もある様ですが」
「そうしたハッピーエンドが多いね」
「流れ流れです」
そして仮寝の宿でしょうか、そうした展開になってそのうえでそこに落ち着く、そうした天界の作品が多いのです。
第五百四十二話 完
2020・6・8
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