第五百四十話 文学では
[8]前話 [2]次話
第五百四十話 文学では
イタリアは日本に彼の競馬について尋ねました。
「こうぞがすえた様な人生の終着駅の様な優しい香りがした世界だね」
「かつてはそうでした」
「駄目な人達のギャンブルかな」
「ギャンブル自体に否定的なイメージを持っている人は多いですね」
「それでだね」
「ですが文学でも書かれています」
ここで日本はイタリアにこのことをお話しました。
「織田作之助さんの作品です」
「確か大阪の人だね」
「大阪で生まれ育った作家さんです」
日本もその人だと答えます。
「夫婦善哉や世相が知られていますが」
「競馬を題材にした作品も書いているんだ」
「タイトルは競馬です」
作品のそれはです。
「まさにそのままですね」
「そうだね、まさにね」
「奥さんに先立たれてそこから縁あって競馬にのめり込んでいく男の人のお話で」
「転落人生っぽいね」
「あながちそうも言えないです」
織田作之助の作品のお話をしていきます、競馬を扱った文学作品を書いた人は日本では少ないでしょうか。
第五百四十話 完
2020・6・7
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ