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Saga6-C遭遇〜Huckebein 2〜
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ナメてるのか判りやすい動向で世界を渡り歩いてる」

次に表示するのは“T.C.”の出現した世界順。連中は第3管理世界ヴァイゼンから第68管理世界ヴィエルヴァキアまでのミッドを除く全管理世界で強奪行為をした後、第1管理外世界アラゴルンから第6管理外世界バルべラムにまで強奪を行ってる。

「うわ、ホント綺麗に順番通り」

「じゃあ次は第7管理外世界ダーハになるわけだな」

「いやいや。それより全管理世界で強奪食らったことにツッコミを入れないと!」

「うん。そうなる前に、特騎隊に対応するように指令を出せばいいのに」

「うーん、まぁそうだけど。ロストロギアも狙われてるっことで、機動四課がT.C.を追ってたんだけど、さっき観せたように全然相手にならなかったってことで、とうとうこっちに回ってきたの。それにT.C.は盗みもするし保護動物からリンカーコアも奪うけど、民間人や局員には危害を加えてないからね」

相手が悪すぎたってこともあるけど局の不甲斐なさも理由にあるから、セレスとルミナが嘆息した。わたしはそんな2人に対してそうフォローするけど、すぐに特騎隊に対応要請を出さなかったことには少しばかり不満がある。

「ダーハには測定不能量の魔力を宿す竜玉っていう物があるから、間違いなくT.C.は狙ってくる。ダーハが管理外世界で、何年か前に管理世界入りを断った経緯を持つ世界なのはみんなも知ってると思う。でも今回の一件で局に不干渉を伝えたダーハで一番の文明国ネツァッハ首長国のイツァムナ首長に、本局も何度か力を貸したいと打診し続けた結果・・・」

「ようやく叶ってダーハに入ることを許された、と。それで、何か条件を出されたか? その浮かない顔を見れば判るぞ」

ルシルのその言葉にニヤニヤしながら、「えっと、国教の神官に変装して、首長国の国民に紛れて首都に入ってほしいみたい」って伝える。次元世界を知るのは首長とその側近だけで、政府内にも国民にも知られてない話。だからいきなり首都や政府中枢に出現するような真似は出来ない。

「あ、それでね。ダーハにはわたしとルシルとミヤビの3人で向かうつもり。ルミナとセレスとクラリスは、次の第10管理外世界コン・フォルツァに先行していてほしいの」

「10? 8と9はいいの?」

「8と9の管理外世界には高魔力物品や動物なんかは無いから、たぶん現れないと思うの。でもコン・フォルツァには高魔力を有する動物が数種類確認されてるからね。それじゃ! 特務零課、出動!」

わたしの号令にみんなは一斉に立ち上がって「了解!」って敬礼した。

・―・―・お〜わり・―・―・

イツァムナ首長の条件に沿ってダーハに来て、用意されてた神官の祭服に着替えて首都往きの隊商の馬車に相乗りさせてもらい、およそ半日ちょ
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