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エキゾティカ
第三章

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「色々な異国情緒が楽しめるわね」
「本当にね」 
 友達は私の言葉に笑顔で頷いてくれた、そのうえで二人で楽しく飲んで食べた。値段は日本から見ればモンゴル料理は珍しいせいか高かったけれど今はよかった。
 それでだ、二人でモンゴル料理を堪能してだった。お店のレジでお勘定を払ったがお店の人は少したどたどしい日本語で言ってきた。日本人と同じ顔立ちでもその喋り方からモンゴル人だと察した。その人が私達に笑顔で話した。
「東京いい街ですね」
「そうですか」
「はい、日本の中でも特に色々なものが見られて」
 それでというのだ。
「本当に素敵な街ですよ」
「そうですか」
「はい、日本に来てよかったです」
 この言葉から私も友達もこの人がモンゴル人だと確信した、日本に来てという言葉から間違いなかった。
「素敵な異国情緒を何時でも楽しめます」
「異国情緒ですか」
「モンゴルにはないものが」
 こう私達に言ってくれた、そのお話を聞いてから二人でお店を出てだった。
 私は友達に夜の東京の街の中で言った。
「モンゴルの人から見れば東京もね」
「日本は外国だから」
「異国になるわね」
「そうね、私達から見ればモンゴルは異国だけれど」
 異国情緒、その中にあるもののうちの一つだけれどだ。
「モンゴルの人から見れば」
「日本、この東京こそが異国」
「お互いに異国情緒を味わってるわね」
「そうよね、そう思うと」
 私は自分でもわかる位面白いものを知って楽しんでいる、そうした笑顔になってそのうえで友達にい話した。
「東京は素敵な街よね」
「本当にそうよね」
 友達も頷いてくれた、そうした話をしてだった。
 私達は最寄りの駅に行ってそのうえでそれぞれのお家の最寄りの駅まで行く電車に乗った、モンゴルのお酒もお料理こちらに異国情緒もよかったけれどモンゴルの人が楽しんでいる異国情緒もわかった。それでその両方を心の中で感じつつお家に帰ってお風呂を入ってパジャマに着替えた、その中で今度はどのお店に行こうかと考えながらベッドの中に入って寝た。最高の満足を味わいながら。


エキゾティカ   完


                 2019・12・11
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