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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
父らしく、父らしくなく
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ゃないんだ!元の世界に帰ろうとしているだろ…まぁ、帰れなくても良いかなって思ってはいるけど」
「あぁ…そう言う意味ですか…済みません…」
「はぁ…お前、本当に頭堅いね……まぁいい!そこで考えた…息子の為に何が出来るか…」
リュカは其処で言葉を句切り、グラスのワインを飲み干す。
「最終的な決断はお前とアルルに任せるが、この世界に留まるも良し…元の世界に連れて帰るも良し…二人で相談して決めろ!」

「?」
ティミーはどうやらリュカの言葉を理解しきれてない様だ。
「察し悪いヤツだな…つまり、お前が自分の気持ちをアルルに伝えようとした時に、住んでいる世界が違うからと諦めないで良いように、二人同じ世界に住めば良いと言ってるんだ!」

「………はぁ………そりゃ同じ世界に住みますけど………」
ガックリと項垂れるリュカ…珍しい光景だ。
「…お前さぁ…希望はともかく、王位を継がなきゃいけないと思ってるんじゃない?」
「えぇまぁ…分かっている限りで、父さんの息子は僕だけですから…」

「じゃぁさ、アルルがグランバニアへは行きたくないって言ったら、どうするの?」
「え!?そりゃ無理強いは出来ませんよ!」
「(イラッ!)お前バカなの?」
普段とは反対で、リュカがティミーに苛ついている。

「父さんにバカって言われたくないなぁ…」
「お前がアルルに思いを告げて結婚するとしよう!」
「あ…はい…」
「グランバニアへ帰らないと王位は継げないよな!?でもアルルはアリアハンで暮らしたいって言ったらどうする!?結婚だけして、離れ離れで暮らすのか!?それともどうせ結ばれぬ運命と諦め、思いを告げずグランバニアへ帰るのか!?」
「………あ!イヤですよ!僕はアルルの事が好きなんです!諦めたくないし、離れたくもない!」
「やっと理解してくれたか…疲れた…」
リュカはワインをグラスへ注ぎ、煽るように飲み干す。

「だからさ…無理に王位を継がないでも良いって言ってるの!」
「でも…グランバニアはどうするんですか!?」
「僕個人の希望を言えば…アルルと共にグランバニアへ帰り、ティミーに王位を継いでもらいたいよ!…でも父として、息子の幸せを優先する!…僕もビアンカもまだ若いし、頑張って跡取り息子を造るのも手段の一つだし…娘の誰かを女王にするのもありだよ…何だったら、血筋なんか気にせず、やりたいヤツにやらせるのも手だと思うね!」
「そんな無責任な…」

「確かに無責任だが、お前が気にする必要は無いって事だよティミー!」
リュカは優しく微笑み、ティミーのグラスへワインを注ぐ。
「お前は自分の幸せを掴むんだ!何としてもアルルをモノにしろ!!」
「が、頑張ります!!」
顔を真っ赤に染めて決意を語るティミー。

「まぁ…告白が成功したらの話だけ
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