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銃弾の幻想歌
ここはどこですか。日本じゃないみたいですね。

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気がついたら見知らぬ場所で赤茶色で長い髪の毛の美少女が俺の下で呻き声をあげていた。
俺は美少女に驚いたのではなく美少女の持っている銃器に驚いた。いや、美少女にも驚いたのだが…
銃器に無頓着で素人な俺でも分かるこれは凶器でここは日本ではないということだ。なぜなら、自然が多く砂がざらざらしている。しかも俺の場所から見て建物が一切ない。
「い、一体ここはどこなんだ…」
その声に反応した俺の下にいる美少女がより一層声をあげた。
「おい!お前!わらわの声が聞こえているのなら、早くどかないか!」
何ともびっくり!この美少女の言葉が通じた。違う世界(仮)同士のはずなのに。
「おい!早くどかないか?」
その言葉にはっとして慌てて美少女の上から降りた。
「ふぅようやく軽くなった。さて、まずは自己紹介かな?わらわの名は
キルスティーナ・エバーナルリリエッタだ。お前の名は?」
キルスティーナ・エバーナルリリエッタなる噛みそうな長い名前の美少女をちらりと見てから名乗った
「俺の名前は今澤(いまざわ)()(こと)。美琴と呼んでくれ。」
「ミコト…か、表文明の女の名前みたいだな。」
なんか、言ったみたいだが気にしないことにした。
「…ミコト、わらわのことは好きなように言えばいい。できれば、エバーナルリリエッタは止めてくれ。」
俺は少し安心した。だが、キルスティーナでもいつ噛んでしまうかわからない。…いい名称を思いついた。
「キルナは呼びにくいから、キリナはどうだ。」
「え…?」
「え、あ、ご、ごめん。い、嫌だったか?」
「い、いや。嬉しかっただけだ。」
…よ、良かった…キルスティーナ・エバーナルリリエッタだからキルスティーナのキルナ。キルナは呼びにくいからキリナ。というわけだ。
「……よろしくな。ミコト。」
そう言って手を差し伸べてきた。握手だ。俺はキリナのか細く小さな手を握って言った。
「こちらこそ。」
意外と友好関係を結べた。……そういえば上に乗ったこと、怒らないな……そう思っていたら、キリナの握っている手から凄く強い力でぎゅうっと握りしめてきた。…正直、とても痛かった。
「あの…キリナさん?い、痛いんですけど……」
何故か敬語で反応してしまった俺に対してキリナはにこにこ(悪魔の笑みが込められた)しながら俺に対してこう言った。
「な・ん・で・?わらわの上に落ちてきたのかい?いい分を聞こうか。ミコトよ。」
キリナはにこにこしていたのに女子特有の物凄い剣幕があって顔に「反論するな」と書いてあった気がした。俺は何も言えずに正座させられ、この世界にも正座があるんだなと思いながらキリナにかくかくしかじか話さないといけなくなった。
……女子ってマジ怖え。

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