第五百二十一話 そうなったら
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第五百二十一話 そうなったら
ドイツはイギリス達に深刻なお顔で言いました。
「今アメリカの上司と中国の上司が揉めている」
「あれ両方共覇権失う位に共倒れにならねえか?」
フランスはこうドイツに答えました。
「こんな時期にお互いの国が満身創痍でやってるからな」
「その可能性はあるな」
「正直こんな時期にやり合うのはまずいだろ」
「そして二国が共倒れになるとだ」
その場合はといいますと。
「残るは日本だ」
「日本は覇権興味ないで」
今度はスペインが言ってきました。
「上司の人達含めてな」
「だから国際協調路線でリーダーシップをとなるが」
「そこでやな」
「その場合一国騒ぐ国が出て来る」
そうなるというのです。
「それが問題だ」
「委員長やな」
「そうだ、あいつは絶対に騒ぐぞ」
「それがめっちゃ嫌やな」
見れば他の三国もその事態にうわ、というお顔になっています。日本はともかくその事態が嫌だというのです。
第五百二十一話 完
2020・5・29
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