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おぢばにおかえり
第五十八話 入学前のその三十二

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「それでもなのね」
「ええ、そうよ」
「残酷な一面もあるのね」
「だから人間誰も悪い一面があるの」
 いい一面と共にというのです。
「そのことはわかっておいてね」
「いい一面があって」
「そう、悪い一面もあって」
「そのこともわかってなのね」
「お付き合いしていくのよ」
「どっちも受け入れないといけないのね」
「それで悪い一面はね」
 こちらのお話を特にしてくれました。
「なおしてもらう様にね」
「注意していくのね」
「そうしてね」
 是非にというのでした。
「いいわね、ただその人は反省しているから」
「それだったら言わなくていいのね」
「きっとその一面がなおるから」
 先輩の悪い一面がというのです。
「千里は言わないでね、むしろ凄く反省して後悔してるのね」
「そうなの、私から見ても」
「ならかえって言ったら駄目よ」
 そうだというのです。
「傷付くから」
「そうよね、やっぱり」
「千里は言わないけれどね」
「そうしたことは誰にも言わないし」
 人を傷付けたらそれが我が身に返ってくる、因果応報という言葉をお父さんにもお母さんにもおみち以外のことですが教えてもらいました。
 そしておみちのことからもです。
「だってそれがほこりになって」
「自分にかかるからね」
「だからね」
「それで何よりもよ」
「人を気遣わないとね」
「駄目だから」
 こう教えられてきて今もです。
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