暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第五十八話 入学前のその三十

[8]前話 [2]次話
「絶対に反省されてるわ」
「だったらいいと思うわ」
「お母さんはそう思うのね」
「だって人は絶対に間違えるから」
 だからだというのです。
「その人がしたことは確かに酷いことだけれど」
「待ち伏せして聞こえる様に陰口言ったり」 
 噂、そして先輩ご自身が言われるにはです。
「神殿の礼拝堂で階段の上から罵ったり」
「どれも絶対にしたら駄目よ」
「どっちがより酷いかしら」
「どっちもよ、相手の人がどれだけ傷付くか」
 そうしたことをされるとです。
「そもそも礼拝堂ってすぐ傍にかんろだいあったでしょ」
「そうね、もうそれこそね」
 すぐ傍です、後ろを見れば見える位の距離なのが想像出来ます。
「親神様も目の前ね」
「そんなところで人を罵ったらね」
「親神様の御前で」
「いい筈がないわ」
 それこそというのです。
「絶対にしたら駄目よ、どちらもね」
「そうよね、私だってね」
「千里が若しどっちかをしたら」
 お母さんは私に本気で言ってきました。
「お母さんもお父さんも怒るわよ」
「そうよね」
「絶対に許さないから」
「私もそんなことされたら」
「嫌でしょ」
「絶対にね」
「そんなことはおみちの人でなくてもね」
 もう絶対にという言葉でした。
「したら駄目よ」
「そうしたことよね」
「けれど許されないことをしてもね」
 それでもとです、お母さんは私にあらためて言ってくれました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ