スーパーロボット大戦OGs
0019話
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懇願するようなモントーヤ博士の言葉に、黙って下を向くミズホ。
やはりレスキューマシンが無かったせいで両親を助けられなかったというのは一種のトラウマになっているようだ。
モントーヤ博士に援護射撃でもするか。
「ミズホ、俺からも頼む。これは秘密なんだが、今回時流エンジンに研究資金を援助出来るようになったのは俺が士官学校を卒業してから配属される事になる部隊の隊長が動いてくれたからなんだ。もちろん完全な善意100%という訳では無いが、逆に完全な打算という訳でも無い。まだ正確な事は言えないが、時流エンジンが動力源の機体をその部隊で採用出来る可能性もある。そうなればもう資金に困るなんて事にはならないから、レスキューマシンの開発も可能になるだろう」
本来なら所属する部隊なんかの情報は基本的に秘密なのだが、ここにいる人達なら他人に漏らすなんて真似はしないだろう。
原作に出ていたラージなんかはちょっと心配だが、その辺はフィオナが抑えてくれると思う。
「……すいません、もう少し時間を貰えませんか。理屈では分かってるんですが、感情が納得してくれないんです」
申し訳なさそうな表情でミズホが謝ってくるが理屈ではしょうがないと認識してくれただけでも前進、か。
後は他の面々に任せた方がいいだろう。
モントーヤ博士も俺と同じ考えに至ったのか、軽く頷き、ミズホの肩を励ますように軽く叩く。
「そうだな。ミズホさんもそうホイホイ考えを変える事は出来ないだろう。私もちょっと急ぎ過ぎたようだ。時間的猶予はそれ程無いが、全く無いという訳じゃない」
「そうですね。無理に納得して兵器を開発しても、使えるものでなければ結局は連邦軍での採用も難しいでしょうし」
「えっと、アクセルさん。難しい話は終わり?」
話が終わったと思ったのか、フィオナが声を掛けてくる。
……そういえば、ラウルとフィオナを完全に置き去りにしてしまっていたな。
「ああ、悪い。もう難しい話は終わりだ」
「じゃあ、あたし達と一緒に遊ばない?」
嬉しそうに尋ねて来るフィオナだが、そこにラージからの苦言が放たれる。
「フィオナ、ただでさえ君やラウルの勉強は遅れがちなんですよ? 遊んでる暇があると思っているのですか?」
「でも、あたしにしてもラウルにしても勉強よりは身体を動かす方が得意なんだし、しょうがないじゃない。それにほら、時流エンジンを動力源にした機体を作るんでしょ? ならそのテストパイロットはあたし達がやってあげるからさ」
「あのですねぇ。もし機体を作る事になったにしても、完成するのがいつになるのかは分からないんですよ? アクセルさんは期待してくれているようですが、僕達がその期待に応えられるとは限りません」
チラリとミズホの方を一瞥し、さ
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