第82話
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ーヤの場合、”西ゼムリア通商会議”の件かしら?」
ティータの言葉を聞いて目を見開いたレンは少しの間黙り込んだ後呆れた表情で溜息を吐き、そして気を取り直してティータに訊ねた。
「うん。……”影の国”の別れの時にわたしがレンちゃんに言ったわたしの”願い”が叶っていて、本当によかったよ……」
「……ふ、ふん。レンの事が叶ったからと言って、ティータ自身の”願い”を疎かにするんじゃないわよ?それと幾らオリビエお兄さん達よりは危険が少ないとはいえ、油断なんてするんじゃないわよ。今回の”敵”は今まで出会ったティータ達の”敵”よりも遥かに卑劣で、凶悪な人達ばかりなんだからね。」
優しい微笑みを浮かべるティータの言葉を聞いて気まずそうな表情を浮かべたがすぐに真剣な表情になってティータに忠告し
「うん!それとわたしの事、気遣ってくれて本当にありがとう。やっぱりレンちゃんは優しいね……」
「うふふ、だってレンは”天使”とも呼ばれているもの♪」
自分の言葉に力強く頷いた後微笑んだティータの言葉にいつもの調子で答えるレンの言葉を聞いたその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「それと今回の戦争が終わったら、”お茶会”をするのもいいかもしれないわね♪」
「ちょっと……念の為に確認しておくけど、その”お茶会”とやらは”本物のお茶会”なんでしょうね?3年前みたいな事は冗談抜きで勘弁してよ……」
「そのクソガキなら、3年前と同じ事――――――いや、3年前以上の”お茶会”を仕出かしてもおかしくないから、冗談になっていねぇからな。」
「アハハ、レンちゃんと”お茶会”と言ったら、3年前の”アレ”を思い出させられますものねぇ。」
「まあ、どちらの”お茶会”にしてもレン君の事だから、”二番煎じ”のような事はしないと思うから、期待していいと思うよ、はっはっはっ。」
「……貴様は少しは口を慎め。」
レンが提案したある言葉――――――”お茶会”を聞いた瞬間一部の者達――――――3年前のリベールで起こった”お茶会事件”を知る当時者達であるオリヴァルト皇子達はそれぞれ表情を引き攣らせた後シェラザードとアガットは呆れた表情で、アネラスは苦笑し、呑気に笑っているオリヴァルト皇子にミュラーは呆れた表情で指摘し
(い、一体3年前に何があったんだろう……?)
(フム……本来”お茶会”とは、茶を飲みながら会話を楽しむ会だが……)
(あの様子だと、”殲滅天使”は”本来の目的”とはかけ離れたとんでもないことを仕出かしていたんだろうね。)
一方その様子を見ていたエリオットは戸惑い、ラウラが考え込んでいる中、フィーはジト目でレンを見つめた。
「クスクス、そこまで期待されると本当にみんなが期待するようなお茶会”も”開きたくなるわね♪」
「あはは………えっと……この
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