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魔女が使えないたった一つの魔法
2.魔女
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「え?魔女?」
紗夜はキョトンとした。現世での異世界転生モノって言ったら勇者か聖女かそんなのだったのに。

「そう。魔女じゃ。お主が行く世界には、魔法や剣で戦うとか、まぁ、ゲームみたいな世界なんじゃが、最近1つ問題が発生しての。その問題というのが…魔女が1人辞めてしまったんじゃ。」
えぇ、魔女って辞めれるんだ、辞表とか書くのかな?とぼんやり思っていたのだが一つ疑問に思った。

「え?何が問題なの?」
神はまぁ待て、という仕草をして続けた。

「お主が行く世界は、元いた所で言うなら中世ヨーロッパって所じゃな。街並みや庶民はもちろん、王政など結構それに近い。だが発展しているのは化学ではなく魔法。その世界にはいくつか国があるのじゃが、お主にはその中でも小さめの国のヴェルデールという国に行ってもらいたいのじゃ。」
神はどこからともなく地図を出して指を指した。

「そこは資源も豊富で、食べ物も美味しいし、景色も綺麗。安全で人気国なのじゃ。メインストリート沿いにとある料理屋があってな、特にそこの……」
そこまで言って、神は話が脱線していることに気づき頬を赤らめながら続けた。

「ま、まぁ、その、なんじゃ、ここからが本題でな。その国にはある特殊な結界が張られてての、それには魔女が5人必要なのじゃ。5人の魔力を使い、星型の頂点になるように存在する事で国を囲んで結界を張るのじゃが、前代の魔女がもう嫌だと言って職務放棄をしたのじゃ…。」
紗夜はぼんやりと魔女って職務放棄出来るのね…と思っていた。
それを見透かしたように神は言った。

「なんだ、大したことないなどでも思っておるのじゃろう。」
紗夜は見透かされて驚いた。
神はより真剣な眼差しで続けた。

「これだけ聞けば大したことは無い魔女のボイコットなんじゃが、このままじゃ本当に大変なことになるのじゃ。
さっき、ヴェルデールは小さな国で結界を張っていると言ったじゃろう。」
紗夜は真剣な眼差しに少し強ばりながらも頷いた。

「小さな国というのはいつでも周りの大国に狙われておる。普段は結界があるから侵入できないのだが、それが無いと知られたらどうなるか、わかるじゃろう?」
紗夜は歴史の授業で習った太平洋戦争を思い出していた。攻撃の方法などは違うとはいえそれに匹敵、またはそれ以上の大戦争が起こることは安易に予想出来た。
神は頷いた。

「まだ、隣国へは結界が張られていないことは知られていないのだ。結界は見えないからな。だからこそ、今すぐに魔女を連れてきて結界を張り直す事が必要だったのじゃ。そして、白羽の矢が立ったのがお主だったという訳じゃ。特にすることは無いし、必要なものはいくらでも用意させよう。ただ星型の頂点付近で生活してくれていたら良いのじゃ。人は全くと言っていいほど来な
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