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ドリトル先生の競馬
第三幕その五
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「そうなってしまいます」
「その専制は処罰されないですね」
「一般社会なら懲戒免職で警察沙汰ですが」 
 つまり立派な犯罪行為だというのです。
「日本ではです」
「とんでもない現実ですね、日本は素晴らしい国ですが」
「学校の先生については」
「酷いものですね」
「そうした先生を反面教師として」
 そうしてというのです。
「僕はこの部活の顧問を受け持っています」
「そうなのですね」
「馬を大切にして」
「スポーツマンシップを守って」
「そうしてです」
 そのうえでというのです。
「行うものだとです」
「学生の皆さんにも教えていますか」
「はい、ましてや暴力なぞ」
 とてもという口調での言葉でした。
「絶対にです」
「それはいいことですね」
「暴力なぞ振るっても」
「よくなるものではないですね」
「それは普通の人のすることではありません」
 先生にこうも言うのでした。
「ヤクザ屋さんのすることです」
「つまり学校の先生にはヤクザ屋さんもいるのですね」
「ヤクザ屋さんならいつも警察にマークされています」
「そして何かあるとですね」
「すぐに捕まります」
 そうなってしまうというのです。
「そうなりますが」
「学校の先生は違う」
「むしろ聖職者と言われて尊敬されていました」
「いい人はならない様でも」
「そうです、ですから余計にです」
「厄介なのですね」
「僕はそう考えています」
 先生に深刻な表情でお話するのでした。
「まことに」
「そうですか、そう聞きますと」
「先生もですね」
「日本の教育に恐ろしいものを感じてしまいます」
「そうなりますね、ただその先生は」
 武田さんは先生に少し落ち着いたお顔になってこうもお話しました。
「流石に問題になって」
「悪事を重ね過ぎて」
「そしてです」
「責任を取らされましたか」
「今は学校の先生を懲戒免職になり」
 そうしてというのです。
「私生活で行った暴力事件で服役中です」
「そこでも暴力ですか」
「教師の頃と同じで」
「暴力に抵抗がなかったのですね」
「それを行うことに」
「本当に非道な人だったのですね」
「こうした人にはなりたくないとです」
 こうも言う武田さんでした。
「僕は常に思っています」
「そうですね、人として間違っています」
「それで部活でもそして授業でも」
「そうしない様にですね」
「自分を律しているつもりです」
「いいことですね、まことにです」
 先生も武田さんに応えて言いました。
「そうした人になってはです」
「いけないですね」
「反面教師です」
 文字通りのというのです。
「そうしています」
「いいことですね、よくない人はどうしてもいます」
「それならですね
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