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神機楼戦記オクトメディウム
第4話 舞いの神:前編
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じながら攻撃を続ける。そして、次々に弾神のマントに当たっては光の弾は弾け飛んでいったのだ。
 それは、端から見ると無意味な攻撃に見えるだろう。だが、実際はそうではなかったのである。
 いくら光学兵器による攻撃を弾くといえど、そこに発生する衝撃を完全に殺せる訳ではないからだ。現に、姫子自身が弾神から送られてくる後退りの感覚をしっかりとその足で感じていたのだ。
「このまま押されっぱなしはマズいよね……」
 これでは長期戦になればなる程不利というものであろう。なので、姫子は善は急げという事で『ある事』を決行するのだった。
 そう意気込んだ姫子は両の手をコックピット内で前方へと掲げたのである。
 すると、その姫子の念を受けて弾神の手の平から不可視の波動が繰り出され、それがかぐらの愛機を包み込むように取り囲むのであった。
「一体何のつもりさ?」
 姫子のその突拍子のない行動に、当然かぐらは首を傾げる所である。
 そして、その答えはじきに分かる事となる。
「よしきた♪」
 事がうまくいった姫子は思わずほくそ笑むのであった。そんな姫子の眼前のモニターに変化が見られるのであった。
 そして、そこには土俵のような台と、周りに広がる闇。そう、姫子達の神機楼と同じく『それ』が映し出されようとしていたのである。
 姫子が今しがた行った行動、それは敵機のコックピットの内部の様子を映し出そうとするというものであったのだ。
 そのような事は、現代の技術が生み出した施設等ではプライバシー侵害もいい所であろう。だが、神機楼にはこのように神機楼同士で相手のコックピットの内部をお互いに見る機能が付いているのであった。
 姫子はこの事は和希から聞いて知っていた事なのである。それは、和希が今のように必要に迫られるだろう事を予期しての事であった。
 故に、姫子は和希に教えられた機能を今ここで使わずにいつ使うのだと腹づもりをして決行するに至ったという訳である。
 そして、その姫子の踏ん切りは項を制しようとしていた。そう、姫子が求める、敵のパイロットの視覚的情報である。
 その決定打となる情報を得た姫子は、そのまま驚愕してしまったのであった。
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