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戦国異伝供書
第八十五話 四万十川の戦いその十二

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「それでじゃ」
「民達も幸せになりますな」
「戦の世でなくなれば」
「そうなれば」
「左様、だからこれからは天下布武を目指す」
 信長の下でというのだ。
「そしてじゃ」
「そのうえで、ですな」
「天下を統一し」
「そうして」
「泰平になろう、あと伊予じゃが」 
 この国はというと。
「どうも殿はな」
「暫くはですか」
「あの国は、ですな」
「手に入れることはされませぬか」
「今は領国全ての政に専念されるとのことじゃ」
 それが信長の考えだというのだ。
「数年はな」
「その間はですか」
「我等も」
「政にですな」
「頑張ろう、わしが思うとな」
 ここで元親はこうも言った。
「織田家は数年、六年程は戦はせぬな」
「その間、ですな」
「政に専念して」
「国を豊かにしてですか」
「そしてじゃ」
 そのうえでというのだ。
「急に広くなった領土を治めてな」
「天下の政もですな」
「そちらもですな」
「励む様になりますな」
「だからな」
 その為にというのだ。
「六年程はな」
「政に励み」
「天下布武の土台も固める」
「そうもなりますか」
「だからわしは今は土佐の政に励もう」
 こう言ってだ、そのうえでだった。
 元親は今は政に励むことにした、彼は織田家の重臣そしてかけがえのない家の一つの主として天下布武に貢献していった。姫若子は鬼若子となりそこから天下布武の柱の一人となったのである。


第八十五話   完


                   2020・2・8
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