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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第74話
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為にもなっただろうね。」
「まあ、今までは”故郷への仕送りの為という大義名分”で好き勝手していたようだが、メンフィル(ぼくたち)に手を出したのが北の猟兵(かれら)にとって運の尽きだったという訳さ。」
「りょ、”猟兵という存在は畜生にも劣るゴミ共”で、しかも”北の猟兵”を皆殺しにした事を”ゴミ掃除”って………」
「……………………」
「……………………リィン達も、彼らと共に”北の猟兵”を皆殺しにしたのか?」
苦笑しながら答えたディミトリの指摘、ディミトリの指摘にそれぞれ同意したフェルディナントとローレンツの話を聞いたアリサ達が再び血相を変えている中トワは信じられない表情をし、フィーは複雑そうな表情で黙り込み、ガイウスは複雑そうな表情でリィンに訊ねた。

「……………………――――――ああ。俺達の部隊もハリアスクに侵攻した際に多くの”北の猟兵”達を討ち取っている。」
「シュバルツァー…………」
ガイウスの質問に対して少しの間黙り込んだ後肯定の答えを口にしたリィンをデュバリィは複雑そうな表情で見つめた。
「……ッ!どうして…………どうしてあいつらに対して”そこまで”したのよ!?ノーザンブリアの滅亡はユミルと内戦の件があるからどの道ノーザンブリアが”詰んでいた事”には気づいていたから、諦めがついているわよ!だけど…………今までノーザンブリアを支えていたあいつらに猟兵を止めさせて別の道で生きてもらう道はあったはずよ……!ユミルの件であいつらに”報復”するのだったら、ユミルを襲撃した連中――――――いえ、アルバレア公に雇われていた連中だけを殺せばよかったじゃない!なのにどうして、あいつらを皆殺しにしたのよ……ッ!」
「サラ教官……」
するとその時サラはリィンの胸ぐらを掴んで涙を流しながらリィンを睨んで声を上げ、その様子をエマは辛そうな表情で見つめ
「……サラ教官はもし”北の猟兵”達を生かした場合、彼らに故郷を滅ぼしたメンフィルへの復讐心が芽生えないと思っているのですか。――――――かつてオズボーン宰相の政策によって生まれたクロウ達――――――”帝国解放戦線”のように。」
「!!」
「そ、それってつまり………」
故郷(ノーザンブリア)を滅ぼしたメンフィルに対する復讐心で”北の猟兵”達が第二、第三の”帝国解放戦線”にならない為にも、リィン君は”北の猟兵”を殲滅したという事か……まあ、”本来の歴史”でもノーザンブリアがエレボニア帝国に吸収された後は”北の猟兵”の一部がラマールで結社の協力を得て新型の”列車砲”まで利用したテロ未遂を起こしたという話があった事を考えると、その可能性は十分に考えられただろうね……」
リィンの指摘にサラが目を見開いている中リィンの指摘を聞いてある事を察したトワは不安そうな表情をし、アンゼリカは重々しい様子を纏って
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