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オズのハンク
第十一幕その七
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「食べるといいよ」
「それじゃあね、ただ僕はね」
 ハンクが応えました。
「お野菜とか草とかね」
「驢馬だからだね」
「そちらを食べるよ」
「そうするんだね」
「うん、じゃあ今からね」
「お祭りを楽しもうね」
 内臓のお料理のお話をしてです、そのうえででした。
 皆で楽しく食べて飲んでダンスも楽しみました。その中には神々や人、マミーに獣達といったピラミッドの住人達だけでなくです。
 ハンク達もいます、ダンスではカルロスはメジェド神と一緒に踊りますが。
 神様は軽快なステップと身のこなしで見事なダンスを披露しています、カルロスはその様子を見て言いました。
「ダンスお上手ですね」
「大好きだからね、こちらも」
 それでというのです。
「それでだよ」
「ダンスお好きですか」
「そう、そしてね」
 それでというのです。
「ずっと踊れるんだよ」
「体力もですか」
「そう、あるからね」
 だからだというのです。
「幾らでも踊れるよ」
「それは凄いですね」
「それもどんなダンスでも踊れるからね」
「といいますと」
「だからラップでもツイストでもタンゴでもね」
 そうしたダンスもというのです。
「サンバもね」
「サンバもですか」
「踊れるよ、確かに僕は手はないけれどね」
 それでもというのです。
「足と身体でね」
「その二つで、ですね」
「踊れるからね」
「そういうことですね」
「そうだよ、ではこれからね」
「一緒にですね」
「踊っていこうね」
 こう言って実際に踊っていくメジェド神でした、その中にはかかしと樵もいて彼等も楽しく踊っています。
 そのうえでこんなことを言うのでした。
「いやあ、ずっと踊っていたいね」
「ピラミッドの皆とね」
「僕達は疲れないしね」
「ずっと踊っていられるからね」
「君達何かね」
 ホルス神が二人のところにダンスを踊りながら言ってきました。
「身体の動きが慣れているね」
「うん、ダンスは好きだしね」
「今言った通り僕達は疲れないからね」
「ずっと踊っていられるからね」
「それこそ踊りたいだけね」
「実際にそうして踊ってきたから」
「それだけ上手なんだよ」
 こうホルス神にお話します。
「僕達はね」
「そうなんだよ」
「成程ね、そうした身体も便利だね」
 ホルス神は二人の返答に頷いて言いました。
「疲れないなら」
「食べることもないしね」
「寝ることもないし」
「僕達も有り難いと思っているよ」
「この身体にはね」
「世界にはお昼と夜があるけれど」
 ホルス神はこうも言いました。
「君達はどの世界にもいられるんだね」
「ずっと起きていられるからね」
「どちらの世界にもいられるよ」
「実際にね」
「それが出来
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