暁 〜小説投稿サイト〜
ペルソナ3 ファタ・モルガーナの島(旧版)
前編
[5/5]

[9] 最初 [1]後書き [2]次話
なり一直線にこちらに向かって駆け出した。
両手を広げた独特の走り方はまさしくアイギスだが、接近してくるとその顔には、シャドウのごとき仮面をつけているのが見えた。
「危ないぞ。そいつはお前らが知っているヤツじゃねえ。」モルガナが警告を発した。
身の危険を感じて、真田は突進してくるシャドウ・アイギスからかろうじて身をかわす。
かわされたアイギスが止まって反転した瞬間、モルガナが飛びかかってその首にしがみつき、「正体を見せろ」と叫んで顔から仮面を引きはがした。
途端にシャドウ・アイギスは異形の怪物に変貌する。
「やはりシャドウか!」
真田はすかさず召喚器を頭部に向けた。
「カエサル!」
呼び出されたペルソナが、シャドウにジオダインを放つ。
シャドウはその一撃で黒い塵となって消し飛んだ。
「お前、その力は!」真田のペルソナを見て、モルガナは驚きの声を上げる。
「この力はペルソナと呼ばれている。俺の心の力が形になった、言わば俺の分身だ。」
「すげえ力だな。お前らみんなできるのか。」
モルガナが見回すと、一同がうなずく。
「これは心強い。吾輩、ついてるぜ。」
モルガナが満足そうにニヤリと笑った。
「しかしこのシャドウ、なぜアイギスの姿をしていたんだ?」
美鶴が不思議そうに言った。
それに対してモルガナが答える。
「こいつはこのパレスの主の歪んだ認知が生み出したものだ。つまりこのパレスの主は、そのアイギスという奴を知っていて、こういう風に認知していたってことだな。本人ではなくてまさに影・・・シャドウとは言い得て妙だ。」
「このパレスの主がアイギスのことを知っている?」
改めて全員が顔を見合わせた。


[9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ