暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーの力を得て転生したったwwwww
第7話
[1/6]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話




土ぼこりが、風に乗って宙に舞う。視界がボヤける中で、眼の前の少女は右耳に付けられたイヤリングを触るや、俺とオーラ以外の時間が完全に静止したかのように止まる。

風も、空を覆う雲も、俺がオーラと居ることに気づき駆け寄ってきたレジスタンスの面々達も、何もかも。

そんな時の止まった空間で、オーラは俺の周りをグルグルと歩きながら、口を開く。

「この前のアナザービルドとの闘い、見事だったわ」
「そりゃどうも・・・・・で、何しに来た」

素っ気なく返す。にしても、俺達アナザーライダーを作り出したタイムジャッカー様がた、何故かが一介のアナザーライダーにアプローチを取ってくるのか。

「気に入ったのよ。 私、強いオトコは好きよ」
「・・・・・」
「そんな顔しないで。 今日は、アナタに滅茶苦茶良い知らせを教えに来たの」

オーラはハイブーツをコツコツと鳴らし、俺の目の前に立ち、その整った顔を覗かせて甘い声でこう囁く。

「アナタ、私のモノになる気はない?」
「・・・・・は?」
「正直、強い王とか決めるとか私にはどうでも良いと思ってた。 でも、アナタが私のモノになってくれるって言うんだったら、私はアナタを全力でバックアップするわ」
「・・・・・タイムジャッカー達が、アナザーライダーに手を貸すのはルール違反なんじゃないのか?」

そうね、と言ってオーラは俺から顔を離してそっぽを向く。 が、彼女はすぐさま俺の左頬を自身の左手で触れてくる。

「バレない程度には誤魔化せるわ。・・・・・アナタが欲するなら、私の身体だって差し出すわ」

オーラは空いた右手で、俺の左ももを摩りアプローチを強めてくる。

・・・・・あぁ、成程。タイムジャッカーはどうやら本当に曲者揃いらしい。 スウォルツが底知れぬ闇を持ち、ウールが愉快犯であるなら。 この女は恐らく・・・・・

そして、俺はオーラの甘く蕩ける様な誘いを──

彼女を突き飛ばす事で、拒絶した。

「っ!?」

断る事も、ましてや突き飛ばされることも予想してなかったのか。オーラはなされるがままに地面に尻餅を付いて、睨みつけながら狼狽する。

「何をするの!?」
「お前は信じられない。 なんとなくな」

・・・・・そんな事を言われても俺も良く分からない。強いて言えば、ただの直感だ。 この女の甘い蜜を受け入れれば、己の人格は諸共失い、ただ彼女の為に動く傀儡の人形となった俺自身。 そんな姿が 視えた(・・・)だけだ。

色欲の使い。 男を陥落させ、ひたすら己の欲を満たす厄介な女。 この女に気を許してはいけない。

「・・・・・そう。 なら」

オーラは立ち上がるや先程ま
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ