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戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
戦姫絶唱シンフォギアG
第1楽章〜黒の装者達〜
第3節「ガングニールの乙女」
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も据え付けられており、様々なグラフやデータが表示されている。

画面の中心には、この世のものとは思えない、見方によっては人間の赤子の様なシルエットをした、甲殻生物の幼体のようなものが映し出されていた。

そのモニターのひとつに、メッセージウィンドウが現れる。

内容はラテン語でたった一行だけ。

『SI Vis Pacem,Para Bellum』

ローマ帝国の軍事学者、ウェゲティウスのものとされる格言であり、意訳すると「汝 平和を欲せば 戦への備えをせよ」という意味を持つ。

それを確認すると、女性は微笑む。
その笑みに悪意はなく、ただ、ようやく計画を始める事が出来るという高揚感だけがあった。

「ようやくのご到着、随分と待ちくたびれましたよ」

世界最後のステージの準備は今、着々と進んでいた。

ff

「おお〜!さっすがマリア・カデンツァヴナ・イヴ。生の迫力は違うねッ!」

歌い終わり、観客達へと手を振るマリアへのコールが反響するライブ会場のVIP席にて。

未来は弓美、創世、詩織のリディアン三人娘、そして恭一郎、紅介、飛鳥、流星らUFZの四人と共にペンライトを握っていた。

「全米チャートに登場してからまだ数ヶ月なのに、この貫禄はナイスです」
「今度の学祭の参考になればと思ったけど、流石に真似出来ないわ〜」
「いや、それは最初っから無理だと言ったと思うんだが……」
「も〜、飛鳥はホンット頭硬いんだから!最初っから無理って決め付けてたら、出来るものも出来ないでしょ?」

ペンライトを両手にはしゃぐ弓美に、詩織と飛鳥が呆れながらもツッコミを入れる。

流星と紅介は静かにステージを見つめていた。

「マリアさん……すっげぇ綺麗だなぁ……。胸もデカいし」
「どーこ見てんのよムラコー」
「あいだっ!べっ、別に良いじゃねぇか!男はでっけぇパイオツにゃ弱いんだよ!」
「……まさか、ムラコーが奏さん推しだったのって、そういう……?」
「それとこれとは別・問・題ッ!奏さんはそれ以上に、あの姐御口調と綺麗な歌声のギャップにグッとキたの!」
「わかった、わかったから落ち着いてって!」

紅介の面倒臭い所を刺激したと察した創世は、今度は流星の方へと声をかける。

「リュー、まさかあんたもムラコーと同じ事考えてたりしないよね?」
「……猫耳……動きそうに、ない……」
「……え、そこ!?」
「だから、あれはそういう髪型なんだよって言ったじゃねーか!」
「でも、あんなにボリュームあると……むしろ、ただの髪型って方が違和感……」
「いや、分からなくはないけどさぁ……。もしかして、リューってそういう趣味あるの?」
「えっ?なになに?流星もしかして、猫耳とか興味あるの!?」
「君た
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