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『零点の生き方』
『Precious』

[8]前話


庇うことは出来ても、踏み出す勇気は己の力でしかない。
踏み外すことのないように守れる処に居る。

不確かなものにすがり付ける程、純粋じゃない。
どんな正論ふりかざされても揺らがない。
心の奥底に隠す想い。

理想論語るのはまだまだ幼いってことなのかな?
冷たい現実を叩きつけるのも、時には必要だって知ってる。
でも希望が零じゃ可哀想でしょ?

厳しい現実を理解しつつ理想を持つのは子供の特権でしょ?
他の一般的な家の子供よりちゃんと理解してくれてる筈。

君はそれでも汚れることなく、ありのまんまを受け入れて、歪むことなく優しく強く在ってくれている。

それはすごく尊いことだよ...。



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