暁 〜小説投稿サイト〜
小ネタ箱
一発ネタ
【お試し版】もしも十二国記の転生者が王になったあと蝕で真・恋姫?無双の世界に流されたら?@
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
着をつけよう。
 まあ、皆女性だったり、呂布と張角が二人いる時点で天の知識は役に立たないかもしれない。注意してくれ」


 しかしながら、一部の知恵者たちは董卓軍の動向を訝しんでいた。はっきり言って、不気味なのである。
 諸葛亮。?統。曹操。荀ケ。周瑜。といった少数の名だたる将帥は必死に情報を集め、罠を警戒していた。もっとも対陣するまで何もつかめず。徒労に終わったものと判断していた。


「なんか嫌な予感がするのよね」
「ふむ、雪蓮の勘はよく当たるからな。だが念入りに調べたが、罠らしきものはなさそうだ。万一何かあっても野戦で倍の兵力なのだ。押し込めるだろう」
「うーん、そうなんだけど。冥琳の言う通りね。罠があっても食い破ってやるわ!」


 唯一、孫策だけがその動物的な直感により、董卓軍に切り札があると確信していた。が、その正体が分からない以上、対策ができようはずもない。
 だが切り札が何であろうと孫呉の精鋭ならば必ず切り抜けることができるであろうとも信じていた。


「董卓といえど、この曹操の覇道を防ぐには足りなかったわね」
「華琳様を超える者など漢のどこを探してもいないでしょう。連合で見どころのあるものと情報を共有しておりますが、罠の心配はないと思われます」
「うむ、華琳様の大剣である私がいる限り負けはない!」
「姉者、虎牢関の借りは倍にして返しましょう」


 故に、皆が連合の勝利を疑いようもなく確信していたのである。――ふと空を見上げるまでは。


「おい、あれを見ろ!」

 
 始まりは何となく空を見ていた兵士だった。遠くにぽつぽつと黒い影が空を飛んでいる。鳥の群れが近づいているのだろう。
 だが急速に接近した影は、空を駆ける馬や怪鳥に人が騎乗している姿――彼らは知らないが空行師である――であった。一瞬、脳が理解を拒む。が、すぐに大声を上げるのだった。


「ひ、人が空を飛んでいるぞ!」
「馬鹿な!?」


 つられて空を見上げた兵士たちが驚愕して大声を上げていく。うねるような叫び声の連鎖は、動揺を増大させていく。


「た、助けてたも!」
「お嬢様、孫策さんたちを囮に逃げますよ〜」


 連合の将帥は宥めるに必死であったが、すぐに無駄に終わる。


「槍が降ってきたぞ!!」
「逃げろおお!」
「て、天がお怒りになったのか!?」


 天馬や怪鳥から槍が降ってきたのだ。大声は悲鳴へと変わった。今や空を埋め尽くすばかりの空行師が槍の雨を降らせていた。その数は千を超えている。

 
 そして、援軍の派遣に成功した徇麟たちを張角は労うに至っていた。


「公孫?、元気そうじゃな」
「主上こそご壮健なお姿で、感無量であります!」

「う
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ