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オズのハンク
第六幕その十一

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「幽霊でもそうだね」
「ああ、アメリカ風の」
「そうそう、ああしらね」
「あんな感じなんだ」
「似ているのはそれかな」
「ううん、ああした幽霊になんだ」
「似て入いると言えばね」
 まさにと言うのでした。
「似ているかな」
「そうなんだ」
「まあとにかくね」
「そうした姿で」
「そして手がなくて」
 そうしてというのです。
「お顔は目だけなんだ、あと身体と頭が一緒になっている」
「身体と頭が?」
「そんな感じかな」
「ううん、余計にね」
「わからなくなったかな」
「わからないというか想像がつかなくなったよ」
 そうなったとです、ハンクは男の人に答えました。
「僕には」
「そうなんだね」
「どうもね」
「まあね、ピラミッドには絶対におられるから」
「ここから出ることはないんだ」
「他の神様は出られても」
 それでというのです。
「あの神様は出られても」
「それでもなんだ」
「そう、ピラミッドが随分お好きらしくて」
「出ることはしないんだ」
「だからね、この中を歩いていれば」
 ピラミッドの中をというのです。
「それでね」
「会えるんだ」
「ひょっとしたらね」
「つまり運がよかったらだね」
「そうだよ、まあここは色々な場所と神様を祀る祭壇があるから」
 だからとです、男の人はハンクにこうもお話しました。
「そうした場所も巡るとね」
「いいよね」
「そうてもいいよ」
 こう言ってそしてでした。
 男の人はその人の道を進んでいきました、そうして皆はまた先に進むのですがカルロスはその中でこんなことを言いました。
「エジプトっていうとクレオパトラだったけれど」
「ああ、あの絶世の美女だったっていう」
「その人とピラミッド位しかイメージなかったけれど」
 ハンクに対してお話します。
「それがね」
「変わったんだ」
「うん、このピラミッドに入ってね」
「エジプトの色々な神様ともお会いしてるし」
「それで今もお話した」
「メジェド神だね」
「その神様のこともあるから」
 だからだというのです。
「何かとね」
「イメージ変わったんだ」
「クレオパトラとピラミッドだけじゃなくなったよ」
「増えたんだね」
「うん、オズの国ならではだね」
「この国では色々なことを知ることも出来るのよ」
 ベッツイがお話しました。
「色々なものがあるから」
「だからですね」
「古代エジプトのこともね」
「何かとですね」
「知ることが出来るのよ」
「そうなんですね」
「そうした場所でもあるの」
 オズの国はというのです。
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