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オズのハンク
第六幕その四

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「間違えたら駄目よ」
「そのこともわかったよ」
「それでエジプトの庭園というかね」
「ピラミッドの庭園はだね」
「建物の中にあって」
 つまりピラミッドの中にです。
「それでなのよ」
「こうしてだね」
「オアシスみたいなのよ」
「そうなんだね」
「砂漠の中にオアシスがあったらね」
「ううん、オズの国の砂漠は死の砂漠でね」
「オアシスはないけれどね」
 それでもと言うベッツィでした。
「旅をしていて泉やお池があったらほっとするわね」
「凄くね」
「だからよ」
「そうした場所をイメージしてだね」
「このお庭はあるのだと思うわ」
「その通りよ」
 庭園でくつろいでいた若い女の人が言ってきました、勿論この人も古代エジプトの服を着ています。とても奇麗な人です。
「ここはピラミッドの中を冒険していて」
「その中で」
「そう、ほっとね」
「一息つく場所なのね」
「だからね」
 それでというのです。
「オアシスなのよ」
「そういうことなの」
「そうなの、だから皆もね」
「ここではくつろいでいいのね」
「充分にね、それとね」
「それと?」
「ここはフルーツもあるから」
 こう言ってでした、女の人はベッツイ達の手にあるものを差し出してくれました。それはみずみずしいオレンジでした。
 そのオレンジを差し出してです、女の人はベッツイ達にこうも言いました。
「他にもあるわよ」
「フルーツがなのね」
「ええ、そうよ」
 こう答えるのでした。
「だからそちらもね」
「食べてそうして」
「楽しんでね」
「そういえばフルーツが豊富ね」
 クッキーが見てもでした、どの木にも色々なフルーツが実っています。
 そしてです、女の人はさらにお話しました。
「バナナもザクロもメロンもあるし」
「ネーブルもあるわね」
「そうよ」
 クッキーにも答えるのでした。
「だからね」
「食べていいのね」
「ここは誰でもふんだんに食べていいから」
 だからというのです。
「どんどんね」
「それじゃあね」
「ふむ。では私はメロンを貰おうかな」
 カエルマンはそちらに注目して言いました。
「そういえば最近食べていないしね」
「メロンですね、そういえば」
 カルロスもそのメロンを見て言いました、凄く大きなメロン達が木にたわわに実っています。どのメロンの実も凄く美味しそうです。
「これは凄いですね」
「実に美味しそうだね」
「はい、とても」
「メロンを一つ取って」
 そしてというのです。
「二つに縦に切ってね」
「そうしてですね」
「中の種を取って」
 これも忘れないのでした。
「食べようね」
「ではそうしましょう」
「そしてね」
 カエルマンはこうも言いました。
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