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剣を舞う男の娘
6話
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高そうな貴族の姿も数名確認できていた。



「古代竜を討伐せし、ヴェンデリン・フォン・ベンノ・バウマイスター殿とヘルト・シュバルツ・フォン・シェルマイス殿。そして、ブランターク・リングスタット殿の代理人。アルテリオ・マーシェン殿の御成り!」

 昔に視た映画のワンシーンだと思わず、叫びたくなった。

 俺たちはワーレンさんの誘導で玉座から3mほどの位置にまで接近する。

 するとワーレンさんは横の騎士たちが立っている位置へと戻ってしまい、あとは俺とヴェル兄とアルテリオさんだけになってしまった。

 俺とアルテリオさんはすぐに頭を下げ、臣下の礼をする。それに続いて、ヴェル兄も臣下の礼をした。

「突然の呼び出しで大変であったであろう。頭を上げるが良い」

 陛下にそう言われたので頭を上げると、そこには40歳前後に見える高貴そうな顔をした美中年の男性が笑みを浮かべていた。

「余がヘルムート王国、国王ヘルムート37世である」

「ヴェンデリン・フォン・ベンノ・バウマイスターであります」

「ヘルト・シュバルツ・フォン・シェルマイスと言います」

「ふむ・・・其方らは齢いくつだ?」

 陛下の質問に俺が応えた。

「はい。俺とヴェル兄は双子であるため、12になります」

「本当に若いの。魔法の才能は年齢に無関係とはいえ・・・1人は『飛翔』、『魔法障壁』、『聖光』。3つの魔法を同時に展開したとか・・・もう1人は『聖障壁』と障壁型の攻撃魔法を展開し、剣の才能を秀でているとは・・・そちらは素晴らしい才能の持ち主のようだな」

「左様ですな、陛下」

 そこで、陛下の言葉に賛同する人物がいたが、その70歳近い男性は豪華に飾り付けられた司祭服を着ていた。

 見たところ、教会関係者だな。

「そちもそう思うかホーエンハイム枢機卿」

「はい。しかも、これほどの聖光と聖障壁を発動させられる魔法使いはおりませぬ」

「ふむ。ワーレン。そちはヘルトの剣筋はどう見る?」

「はい。実際、手合わせをしていませんが、もし、相手をすれば、私が負けるかもしれません」

「ふむ。なるほど。しかも、知略の才があるとのこと。エドガー軍務卿はどう思われる?」

 今度は白髪か銀髪で髭を生やした50歳に近い巌のような男性が

「はっ。見たところ、軍を率いるのには経験が必要ですが、彼なら、万人の軍を率いられる才覚は持っているかと」

「そうか」

 陛下は閣僚たちの言葉を聞いて、俺とヴェル兄のことを吟味してるようだけど、俺からしたら、エドガー軍務卿(あのおっさん)。巌だが、見る眼があるぜ。俺の才覚と資質を見抜いている。

 すると、今度はホーエンハイム枢機卿が

「是非とも『本洗礼』
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