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ようこそ、我ら怪異の住む学園へ
其の参 鏡の世界
第二十四話 二番目の鬼神様
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『あはは! 久しぶりだねぇ? 元気に悪いコしてたみたいでなによりだよ! ねえ、しーちゃん?』
「そのうるさい口、今すぐ塞いでやろうか……“二番目”」

『あれえ?』


 すると、元宮の近くでドガっと鈍い音が響く。
 なにがあったのかと四番目の方を見てみれば、影に押し倒されているではないか。

 影は四番目に馬乗りになると、彼女のうなじをなぞり、軍服のボタンを外して手を下の方へもっていく。


『オレにそんな口きいていいのかなぁ? ねえ、しーちゃん?』


 そこで遂に影の正体が明らかになる。

 影の中から出てきたのは元宮と同じくらいの歳をしているように見える青年。
 ぼろぼろの半袖の服を着ていて、袖や裾から見える手足は異常なほどに細く、今にも折れてしまいそうな感じだってする。

 そんな腕が四番目の胸に伸びる???


「ちょ、ちょっと待ってください??」


 ところで、恥ずかしさのあまり元宮は飛び出した。
 四番目をきつく抱き締め、青年と距離を取らせる。そして、青年を睨みつけた。


「いきなり鬼神様になにしているんですか! 完全にセクハラじゃないですか」
『せくはら? なにそれ。まぁ、オレにはどーでもいいけどー? だってさぁ』


 青年はニヤリと笑うと、腕を後ろに組んで、悪戯っ子のような笑みを浮かべる。そして元宮を見返しながら言った。



『鬼神の噂が二番目、“地を司る”鬼神サマだよ? オレは。そこの“雑魚怪異”のセンパイだし』



 “雑魚怪異”という台詞に感化されたのか、刀を抜き放ち二番目に斬りかかる四番目。

 だが、その途中でそれを止めるように地面が揺れ始める。
 そして、元宮が地震かと思い一瞬気を逸らしたその間に、決着はついていた。

 地面から伸びた真っ黒の蔓が四番目を縛り上げ、宙に吊るす。
 刀もその手から抜き取られていて、今は二番目の手の中にある。

 四番目が負けた、という事実に元宮は驚きを隠せずにいた。


『しーちゃん。キミはすっごく弱いんだから、ちゃんと強いオレに守られてなきゃ……大好きだから、ね?』


 細い指で四番目の顎をすくい、流れるような動作でキスをする。
 三秒ほど遅れて動揺した元宮がその間に割って入ろうとするが、すでに二番目は四番目から離れている。

 ……なんなんだ、この怪異! と元宮が心の中で叫ぶ。


『あは、顔真っ赤ー! 恥ずかしがり屋さんなトコ、好きだよ!』
「……私はだいきっらいだけど」
『えー? そんなぁ。でもオレが好きだからいいんだよー。可愛い、可愛いっ!』


「可愛い」と連呼する二番目の声を聞いて、更に四番目の顔は赤くなっていく。
 それを見て自分も「
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