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オズのハンク
第二幕その七
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「八百万もいないからね」
「そういえば日本の神様って多いわね」
 ポリクロームもそのお話を聞いて言います。
「物凄く」
「本当に八百万いるかな」
 ボタンはその数が本当なのかと思いました。
「だとしたら物凄く多いけれど」
「神様が八百万もいたら」
「あちらこちら神様だらけだよね」
 ボタンはポリクロームに言いました。
「もうそれこそ」
「そうよね」
「何か妖精みたいね」
 クッキーはこう考えました。
「そこまであちらこちらに神様がいると」
「確かに。神様というよりは」
 カエルマンはクッキーの言葉に頷きました。
「それに近い気がするね」
「そうですよね」
「そこまで神様の数が多いと」
「どうも」
「八百万よりも多いかも知れないわ」
 その日本人の恵梨香が言いました。
「人も死んで祀られたら神様になるし」
「あっ、豊臣秀吉さんもだったね」
「神様になっているね」
 ジョージと神宝はこの人のことを思い出しました。
「大阪城であの人の神社あったね」
「豊国神社だったね」
「僕達遠足で大阪城に行ったことあるけれど」
「あの人の神社もあったし」
「織田信長さんや上杉謙信さんもだったわね」
「そうだったね」
 カルロスはナターシャの言葉に頷きました。
「神社に祀られているから」
「神様になっているわね」
「人も祀られたら神様になる」
「日本だとそうだね」
「だからね、神様はどんどん増えるし」
 恵梨香はさらに言いました。
「他の国から入った神様も祀られるから」
「だから本当に八百万いるかも知れないんだ」
「文字通りに」
「ひょっとしたら八百万より多いかしら」
「その可能性もあるね」
「その日本と比べたらだよ」
 神官さんは子供達に笑ってお話しました。
「流石に少ないよ」
「日本は別格だね」
「そうだよ、神様の数ではね」 
 本当にというのです。
「日本は仏様もいるしね」
「ああ、仏教の」
「そう、こちらの存在もあるから」
「ううん、流石に日本と比べたら」
 ハンクも言うことでした。
「違うね」
「そうなんだね」
「そのことも言っておくよ、そして」
 神官さんはさらに言いました。
「これから儀式を行うから」
「私達も」
「そう、一緒にね」
「参加して」
「楽しんでくれ給え」
 神官さんはベッツイにも言いました、そうしてでした。
 一行も招いて儀式をはじめました、ピラミッドの周りの中南米のインディオの人達に大勢の神様に仕える人達が姿を現してです。
 そのうえでピラミッドの頂上、平たい祭壇になっているそこで神官さん達が独特の儀式を行い神様達を讃える言葉を捧げてです。 
 農作物や食べものも捧げました、それが終わった夕刻にです。
 赤くなった
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