暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第8章:拓かれる可能性
第233話「まだ、終わらない」
[1/10]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話










   ―――……可能性(輝き)を見た。





   ―――どんな絶望()に塗れても、潰えない可能性(輝き)を見た。





   ―――暴走する大切な少女を助けるために、決して諦めない可能性(輝き)を見た。





   ―――家族を喪おうと、一人でも生きる可能性(輝き)を見た。





   ―――……可能性を秘めているのは、彼だけじゃなかった。





   ―――恋人のために、戦う可能性(輝き)を見た。





   ―――裏切られた復讐を為す、その覚悟の可能性(輝き)を見た。





   ―――誰の為でもなく、ただ“生きたい”ために戦う可能性(輝き)を見た。





   ―――今までの家業から足を洗ってでも妻を守る可能性(輝き)を見た。





   ―――可能性(輝き)を見た。可能性(輝き)を見た。可能性(輝き)を見た。可能性(輝き)を見た。可能性(輝き)を見た。





   ―――善なる存在であろうと、悪なる存在であろうと、可能性(輝き)はあった。





   ―――………こんな私も、可能性(輝き)を見せられるのだろうか?





   ―――どんな“闇”でも、可能性(輝き)はあるのだろうか?





   ―――そうであるならば、私も彼のように………























「―――子……!桃子……!」

「っ……何が……?」

 なのはの家があった場所。
 そこは、神界の神々の攻撃により、他の建物諸共崩れ去っていた。
 瓦礫の中から、桃子は士郎によって助け出される。

「……なのはや皆は、負けたの……?」

「………」

 同じように瓦礫から這い出てきた美由希が、絶望したように言う。
 その言葉に、士郎も桃子も返事を返す事が出来ない。

「……恭也は、無事かしら……?」

「……この有様だと、多分月村邸も同じようになっているだろう……」

「………」

 唯一恭也は、月村邸にいたためにこの場にはいない。
 だが、状況は向こうも同じだろうと士郎はあたりを付ける。

「……構えるんだ。美由希」

「っ……!」

 士郎の言葉と同時に、美由希が構える。
 武器は近くにない。それでも、士郎と美由希は常人に比べればかなり強い。

「―――なるほど。これが、なのは達が相手していた奴らか……!」

 見上げた先には一人の神とその眷属の“天使”達。
 その気配
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ