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おぢばにおかえり
第五十七話 卒業式その十五

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「コネとかあるんじゃないですか?」
「コネでそんな先生入るの」
「そうかも知れないですよ」
「想像出来ないわね」
「まあ僕が通っていた中学校はそうだったってことで」
 警察が来てもおかしくない場所だったみたいです、というか学校の先生がヤクザ屋さんみたいというのも酷いです。
「そういうことで」
「複雑な事情があるのね」
「複雑ですか?」
「ええ、酷い理由とも言っていいかしらね」
「剣道って中学校じゃ突き禁止されてるのに生徒に教えないで自分は仕掛けて」
「いや、教えても駄目だしやることも」
「それもシャベル突きっていう下から上に突き上げる」
 阿波野君はその動作もしました、両手でスコップを上にやる感じです。
「こうした突きやって女の子泣かせて笑ってました」
「そんな先生実在するのね」
「はい、そんな先生見てきたので」
「自分が酷い目に遭う前になのね」
「そもそも部下に入らない様にしています」
「そんな先生普通に滅多にいないでしょ」
 本当にそんな人ヤクザ屋さん以外いないと思います。
「幾ら何でもね」
「そうであってもですよ」
「阿波野君は部活に入らないのね」
「そうしてるんです」
「成程ね、それでようぼくコースとなのね」
「おぢばのあちこち行ったりひのきしんをさせてもらってです」
 そうしたことをしてというのです。
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